アイナボHD Research Memo(4):財務基盤は強固。手元のネットキャッシュは92億円
■業績動向
2. 財務状況
アイナボホールディングス<7539>の2023年9月期第2四半期末の財務状況を見ると、流動資産は前期末比196百万円増の31,842百万円となった。主要科目では現金及び預金1,605百万円減、未成工事支出金129百万円増、受取手形・完成工事未収入金等1,671百万円増となった。固定資産は同1,436百万円増の12,431百万円となった。内訳は有形固定資産は同9百万円減の6,589百万円、無形固定資産は同67百万円減の221百万円(うち、のれんが22百万円減)、投資その他の資産は1,513百万円増の5,620百万円となった。これらの結果、資産合計は同1,633百万円増の44,273百万円となった。
流動負債は前期末比1,092百万円増の18,960百万円となった。主要科目では支払手形・工事未払金等823百万円増、短期借入金835百万円増、ファクタリング未払金130百万円増などがあった。固定負債は同154百万円減の1,408百万円となった。これらの結果、負債合計は同938百万円増の20,369百万円となった。純資産は同695百万円増の23,904百万円となった。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加620百万円によるものである。
2023年9月期第2四半期末現在で、現金及び預金10,590百万円に対して長短合わせた借入金は1,323百万円に留まっており、手元のネットキャッシュ(現金及び預金-借入金)は9,267百万円と豊富で、財務基盤は強固であると判断できる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
《AS》
提供:フィスコ