三菱UFJなどメガバンクは売り買い交錯、日銀政策変更への思惑が錯綜
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクは前日終値近辺で売り買いを交錯させ、もみ合う展開。メガバンクはここ上昇基調が鮮明で、先駆した三菱UFJに続き、前日は三井住友フィナンシャルグループ<8316>やみずほフィナンシャルグループ<8411>なども揃って年初来高値を更新した。市場では「植田日銀総裁はハト派路線を貫いているものの、国内のインフレ圧力は拭えず、早晩イールドカーブ・コントロールの政策変更に動く可能性が高いとみる向きが増えている。これが銀行セクターの買いの拠りどころとなっている」(ネット証券アナリスト)とする。ここにきて、出遅れていた地銀株にも投資資金の流入が目立っており、バリュー株物色の地合いを後押ししている。今週明けに発表された6月の日銀短観で明らかとなった国内景況感の回復も株高を後押ししている材料となっているもようだ。ただ、足もとでは海外投資家の買いが一服しており、きょうは目先利益確定の売りが上値を重くしている状況にある。
出所:MINKABU PRESS
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