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APAMAN Research Memo(5):財務体質の改善を図るべくネット有利子負債の削減を進める


■業績動向

3. 財務状況と経営指標
APAMAN<8889>の2023年9月期第2四半期末の財務状況は次のとおり。総資産は前期末比591百万円減少の34,954百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では売掛金が154百万円増加した一方で、現金及び預金が203百万円、未収入金が246百万円それぞれ減少した。固定資産では有形固定資産が19百万円増加したほか、FC加盟店向け基幹システム「次世代AOS」の開発に伴い無形リース資産が331百万円増加した一方で、のれんが376百万円、繰延税金資産が183百万円減少した。

負債合計は前期末比389百万円減少の30,839百万円となった。未払法人税等が128百万円増加したほか、「次世代AOS」のリース資産計上に伴い長期リース債務が増加した一方で、有利子負債が847百万円減少した。純資産は同201百万円減少の4,114百万円となった。為替が円高に進んだことにより為替換算調整勘定のマイナス額が116百万円縮小したが、親会社株主に帰属する四半期純損失8百万円の計上や配当金356百万円の支出が減少要因となった。

経営指標を見ると、財務の安全性を示す自己資本比率は前期末比0.4ポイント低下の11.1%となり、有利子負債比率も同2.7ポイント上昇の459.3%となったが、ネット有利子負債(有利子負債-現金及び預金)は同644百万円減少の9,781百万円と減少傾向が続いている。同社はここ数年、財務体質の改善を図るため保有資産の圧縮により、ネット有利子負債の削減に取り組んでおり、着実に進んでいるものと評価される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《SI》

 提供:フィスコ

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