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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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5929 三和ホールディングス

東証P
4,544円
前日比
+90
+2.02%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
19.4 3.14 2.07 0.86
時価総額 1315億円
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三和HD Research Memo(2):シャッターで創業後、国内では多品種展開を推進し、海外展開も早期から注力


■会社概要

1. 沿革
三和ホールディングス<5929>は、現代表取締役社長の高山靖司(たかやまやすし)氏の祖父、高山萬司(たかやままんじ)氏により、1956年に兵庫県尼崎市に設立された株式会社三和シヤッター製作所が前身である。1963年に三和シヤッター株式会社(1959年設立)、三和商事株式会社(1961年設立)の3社を吸収合併した。合併後は、三和シヤッター製作所の営業活動を全面的に承継し、社名を三和シヤッター工業株式会社に変更するとともに、本社を東京都新宿区に移転した。

同社は1974年に米国のOverhead Door Corporation(1996年に買収。以下、ODC)と技術提携してガレージに使用するシャッターをオーバースライダー(R)として国内販売するなど、シャッターを中心に順調に業容を拡大した。1981年には現取締役相談役の高山俊隆(たかやまとしたか)氏が代表取締役社長に就任し、事業を発展させて今日に至る経営体制の基礎を築いた。

同社はシャッター事業の拡大を図る傍ら、ドア製品、エクステリア製品、ストアフロント、自動ドアエンジン、ステンレス製品など商品ラインナップの多様化にも取り組んだ。その結果、現在では“動く建材”(ドア、シャッター関連の総称)の領域において、国内シェア第1位を占めるに至っている。この過程では、自社による進出に加えて、M&Aの手法も積極的に活用した。

同社はまた、国内市場の成熟を見据えて、早くから海外展開にも積極的に取り組んだ。1986年に香港に三和シヤッター(香港)有限公司を設立したのを皮切りに、欧米及びアジアで事業を拡大してきた。特に欧米では、2000年代以降、M&Aを重ねて急速に業容拡大を図った。米国では1996年に持株会社Sanwa USA Inc.を設立してODCを買収した。以後はODCが主体となってM&Aを進め、北米(米国及びカナダ)における事業を展開している。欧州では2003年にSanwa Shutter Europe Ltd.(現Novoferm Germany GmbH(ノボフェルム)以下、NF)を設立し、その後はNFグループとして欧州事業を展開し、米国と同様に、M&Aを重ねて順調に業容拡大している。さらに、アジアは中国、香港、台湾、韓国、ベトナム、タイ、インドネシアを中心に展開し、日・米・欧・アの4極体制を整えてきた。現状では、収益の柱である日本を中心に、北米、欧州も収益貢献している。2020年3月期より新たに連結されたアジア事業も黒字化を果たし、今後は利益拡大が課題である。2019年には、(株)LIXIL鈴木シャッター(現(株)鈴木シャッター)を傘下に収め、国内の基盤を盤石なものにすると同時に、アジア事業の強化を目指している。また、2021年には、ODCが米国横引きスライド式ドアメーカー最大手のWon-Door社の全株式を取得するなど、着々と事業領域の拡大を図っている。

証券市場には1963年9月に東京証券取引所市場第2部に上場したのち、1970年7月に市場第1部に指定替えとなったが、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、2022年4月よりプライム市場に移行している。2017年より、高山靖司氏が代表取締役社長に就任し、世界中の顧客に安全・安心・快適な商品とサービスを提供することを目標に、グループの更なる発展を目指している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)

《SI》

 提供:フィスコ

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