テリロジーHD Research Memo(8):2024年3月期は需要が高水準に推移して大幅増益予想
■今後の見通し
● 2024年3月期連結業績予想の概要
テリロジーホールディングス<5133>の2024年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比11.8%増の6,345百万円、営業利益が同107.9%増の240百万円、経常利益が同88.6%増の240百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同261.2%増の168百万円としている。売上面は需要が高水準に推移して2桁増収の計画としている。モニタリング部門の売上をネットワーク部門及びセキュリティ部門に組み替えた後の部門別売上高構成比は、ネットワーク部門が27.9%、セキュリティ部門が38.7%、ソリューションサービス部門が33.4%の計画としている。
利益面は、継続的な人的資本投資に伴って人件費が増加するが、増収効果、為替の円安進行一服による売上総利益率低下要因の緩和、価格改定効果に加え、前期計上した一時的費用の一巡なども寄与して大幅増益予想としている。為替の前提は1米ドル=140.00円で、価格改定は10%程度の値上げを推進する方針としている。弊社では、セキュリティ関連の事業環境は良好であり、為替が同社の前提よりも円高方向に傾く可能性や、価格改定が順調に進展する可能性なども考慮すれば、同社予想に上振れ余地があるだろうと考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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提供:フィスコ