コニシ Research Memo(6):数値目標は2026年3月期に売上高1,408億円、営業利益97億円
■新中期経営計画
コニシ<4956>は、延期していた新しい中期経営計画「中期経営計画2026」を発表した。グループの重点戦略として「新規開拓・新製品開発」「成長分野へ注力」「設備投資」「資本政策」「人的資本」を掲げ、定量的目標として、2026年3月期に売上高1,408億円、営業利益97億円を設定した。さらに今回の中計では、単に売上高や利益の目標だけでなく、設備投資や株主還元についても目標を定めている点は注目に値する。
1. グループ重点戦略
以下の5つを定めている。
(1) 新規開拓・新製品開発
住宅需要の変化に影響を受けにくい「産業資材用途(電子電機・ 自動車業界)」への新規開拓活動を進める。さらに新製品開発を強化する。
(2) 成長分野へ注力
社会インフラ(橋梁、トンネル等)や建築ストックの長寿命化に向けた「リペア市場」(補修・修理等の市場)への取り組みをさらに強化する。
(3) 設備投資
生産、物流、DXの分野に対して、過去最大規模の設備投資を実行する。(投資内容の詳細は後述)
(4) 資本政策
株主還元の強化と資本効率の向上を目指す。
(5) 人的資本
従業員の給与水準および初任給の引き上げを実行する。女性活躍推進を含む、多様な人材の登用を進める。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
《YI》
提供:フィスコ