コニシ Research Memo(5):2024年3月期は価格改定の浸透などで、25.3%の営業増益を目指す
■今後の見通し
● 2024年3月期の業績見通し
コニシ<4956>の2024年3月期の業績は、売上高129,000百万円(前期比4.6%増)、営業利益9,300百万円(同25.3%増)、経常利益9,700百万円(同22.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益6,200百万円(同38.2%減)が予想されている。親会社株主に帰属する当期純利益が大幅減となるのは、前期に計上した特別利益が剥落するためである。原材料価格の上昇は一服する一方で、前期の後半から行ってきた製品価格の改訂(値上げ)がさらに浸透すると見られることから営業利益は大幅増を予想している。
セグメント別では、主要3セグメントとも増収を予想している。主力の「ボンド」では、前期からの販売価格改善が継続し大幅増益の見込み。「化成品」は利益率改善により増益を達成する計画だ。「工事事業」では土木関係の需要が堅調に推移すると予想され、増収により増益を確保する見込み。
設備投資額は6,689百万円、減価償却費は1,947百万円の予定だ。下記に述べる新中期経営計画の初年度として、設備投資額は前期より大幅に増額予定で、主にコニシ栃木工場の新製造所・物流倉庫、サンライズ工業の小山工場、ウォールボンド工業の新工場・新物流倉庫や新基幹システムへの投資などを行う計画だ。(詳細後述)
なお年間配当は5円増配し、54円(予想配当性向30.8%)が予定されている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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提供:フィスコ