貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
株価15分ディレイ → リアルタイムに変更

9414 日本BS放送

東証S
895円
前日比
+10
+1.13%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
11.3 0.68 3.35 99.95
時価総額 159億円
比較される銘柄
フジHD, 
テレ東HD, 
テレ朝HD

銘柄ニュース

戻る
 

BS11 Research Memo(5):2023年8月期第2四半期の各利益は計画を上回る(2)


■業績の動向

(2) 非放送分野の取り組み
日本BS放送<9414>では、重点施策である「「非放送分野」の拡大」を目的として、2022年8月期より自社制作コンテンツの強化、良質なコンテンツへの出資、配信ビジネスなどの新規事業開発に取り組んでいる。2022年7月に、従来は見逃し配信をメインで行ってきた「BS11オンデマンド」を「BS11+」へリニューアルした。これにより人気番組のアーカイブをはじめ、オリジナルコンテンツやライブ配信などのほか、一部の有料配信コンテンツも視聴できるようになった。また、「BS11」公式YouTubeチャンネルでの広告付き見逃し配信や、Paravi、FOD、U-NEXT等での定額見放題配信も開始し、配信プラットフォームを拡大してコンテンツの拡充を図った。

自社制作番組とその関連コンテンツのネット配信の強化については、レギュラー番組関連コンテンツとして人気の高い「中山秀征の楽しく1万歩!小京都日和」「諸見里しのぶ 実践ゴルフテク!」「偉人・素顔の履歴書」及びアフタートーク「偉人・こぼれ噺」を配信しているほか、2022年12月より「偉人・こぼれ噺プラス~加来耕三先生の歴史談義」を「BS11+」会員限定コンテンツとしてラインナップした。「報道ライブ インサイド OUT」は、「BS11+」に加え、2023年1月より「BS11」公式YouTubeチャンネルでも配信を開始した。2023年1月には毎回好評なオンラインイベントの第3弾「全国の酒蔵応援!居酒屋探訪家・ 太田和彦さんとおうちで乾杯! ~第3回 お正月 みんなで居酒屋遺産を語ろう~」を開催した。配信オリジナルコンテンツとしては、神社のディープな知識や日常に生きる情報を届ける「神さんぽ~ 自分に合った“神様”見つけませんか~」、視聴者の人気・興味の高いラーメンを取り上げた「珠玉の逸杯!最強ラーメン遺産 シーズン1」の配信を開始した。

コラボレーション施策としては、(株)文化放送「超!A&G+」とのコラボレーション番組「ワールドダイスター RADIO☆わらじ」に加え、「BS11」公式YouTubeチャンネル限定のおまけトークも配信し、コンテンツを拡充した。グループ会社である国土社の書籍を映像化した「歌で聴く絵本「ようかいむら」シリーズ」や「アリのひみつ大図鑑」も引き続き「BS11+」や「BS11」公式YouTubeチャンネルで配信するなど、コンテンツの充実も図っている。

こうしたコンテンツの拡充と並行して、2023年3月より「BS11+」の「すべて月額見放題プラン」(税込880円)と「ジャンルごと見放題プラン」(税込550円)の2つの課金プランを、わかり易く「見放題プラン」に統一し、価格も税込880円から税込550円に引き下げた。これにより、会員は限られていたジャンル以外にも多数のコンテンツを見ることができるようになったため、無料トライアル期間からスムーズに会員に移行するケースが増えてきていると言う。こうした取り組みがさらにBS11の知名度を上げ、ファンの拡大につながると弊社では考えている。

そのほか、重点施策である「セールスメニューの開発強化」として、 兄弟会社である(株)ソフマップが運営するアニメコラボカフェ「STELLAMAP CAFE」及びメタバース空間「バーチャル秋葉原」への集客を目的としたCMを制作するなど、クライアントニーズを捉えた的確な企画立案も実施した。

4. 費用の状況
番組関連費用については、幅広い視聴年齢層のニーズに対応したコンテンツジャンルの充実によって、番組購入費は前期比13.4%増の200百万円となった。番組制作費については、開局15周年特別番組やレギュラー番組の特別版、配信オリジナルコンテンツなどの制作を強化したことによって前期比7.7%増の1,666百万円となった。

広告関連費用に占める広告宣伝費は前期比0.5%減の387百万円、販売促進費は4.8%増の26百万円となった。広告宣伝費は、同社の15周年施策を含めた新聞やWeb、交通広告などによる広告宣伝のほか、イベント協賛などによるものである。新聞広告、Web広告、電子番組表(EPG)広告といった従来広告のほか番組専用SNSで積極的な発信を行うなど広報活動の幅を広げており、費用対効果の観点からもかなり効率的な宣伝活動となっているようだ。宣伝チャネルが多様化するなか、新たな広告宣伝のノウハウを積み上げていると言える。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)

《SI》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均