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7134 アップガレージグループ

東証S
993円
前日比
-6
-0.60%
PTS
998.1円
10:41 11/27
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
11.0 1.93 2.97
時価総額 78.5億円
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アップガレG Research Memo(5):2023年3月期は売上高、営業利益が過去最高を更新し、収益性も向上


■業績動向

1. 2023年3月期の業績概要
アップガレージグループ<7134>の2023年3月期の連結業績は、売上高が前期比7.8%増の11,355百万円、営業利益が同22.9%増の846百万円、経常利益が同25.0%増の874百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同35.5%の559百万円となり、売上高、営業利益が揃って過去最高を更新するとともに計画を上振れて着地した。物価高やカー用品・バイク用品の新品価格が上昇するなかで、同社がメインとして扱っている中古パーツ用品への需要が拡大し、リユース業態が増収となった。売上の拡大に加えて、DXによる業務効率化、高収益である取付作業メニューの拡充などを始めとする各種取り組みによって収益性が向上し、営業利益の伸びは前期比22.9%増と売上高の伸びを上回った。これにより、営業利益率に関しても前期比1.0ポイント増の7.5%となり、稼ぐ力が向上した。
流通卸売業態においては、中古車市場の好調に伴う既存取引先の受注増加等を受け好調に推移し、新品タイヤの出荷数は過去最高を更新した。

各事業の業績は、以下の通り。

(1) リユース業態
同事業の売上高は、前期比7.0%増の6,869百万円に拡大した。新型コロナウイルス感染症の拡大するなかでの移動手段として公共交通機関から自家用車へのシフト、半導体不足に起因する新車販売台数の減少による保有年数の長期化などを受け、パーツやタイヤ・ホイール等の買替需要が高まったことにより、店舗売上及びEC売上が拡大した。また、タイヤメーカーの値上げや物価上昇に伴う新品価格の上昇などを受け、リユース用品に対する需要が高まったことも業績の拡大に寄与した。

直営店舗の売上高に関しては、新規出店を計画どおり5店舗行ったこと、客単価が向上したことなどを受け、前期比4.5%増の4,895百万円に拡大した。売上が拡大するなかで、既存店の収益向上に注力したことにより、売上総利益率も前期比1.5ポイント増の56.4%に高まった。加えて、アップガレージラボラトリーを通じて自社内でのホイール加工・修理を行い再販する取り組みも収益性の向上に寄与した。

FC関連の売上高に関しては、前期比14.2%増の1,137百万円に拡大した。FC店舗に関しても計画どおりの9店舗の出店を完了したこと、既存店舗の売上が拡大したことなどを受け、ロイヤリティ収入及び加盟金収入が増加(前期比15.1%増の564百万円)した。

EC関連の売上高に関しては、ECサイトであるCroooober.comの取扱高が増加したことを受け、EC手数料収入が増加した。

その他、中古自転車の買取・販売を行う新業態「アップガレージ サイクルズ」については、2022年3月に1店舗目となる「アップガレージサイクルズ横浜町田店」を皮切りに、7月に2店舗目となる「アップガレージ サイクルズ北戸田店」、10月に3店舗目となる「アップガレージ サイクルズ相模原駅前店」をオープンした。これにより、中古自転車関連の買取依頼や問い合わせが着実に増加したほか、女性や子供連れが店舗を利用するきっかけとなり、新たな顧客層の開拓も順調に進んだ。

(2) 流通卸売業態
タイヤメーカーの値上げや半導体不足の影響によるカーナビ等の受注減少などが懸念されたものの、タイヤホイールの取扱高は前期比17%増と好調だったほか、カーナビなどの用品の取扱高も同1%増と堅調に推移した。タイヤ流通センターに関しても、既存加盟店の売上増加及び新規加盟店の獲得により堅調に推移した。

(3) 自動車特化型人材紹介業態
自動車関連業界に特化した人材紹介業態である「BoonBoonJob」に関しては、顧客企業の採用活動が活性化したことなどを受け、契約企業数及び登録者数が順調に増加した。これを受け、売上高は前期比77.9%増の35百万円に拡大した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)

《SI》

 提供:フィスコ

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