FCE Research Memo(2):DX推進、教育研修、その他の3事業を展開
■会社概要
1. 会社概要
FCE Holdings<9564>は、RPA製品を開発・提供するDX推進事業、世界的ベストセラーのビジネス書「7つの習慣」を基盤とした教育研修事業、その他事業の3事業を手がけている。DX推進事業では、純国産RPAソフトウェア「Robo-Pat DX」を、コンサルティングサービスを付けて販売している。教育研修事業では、「7つの習慣」のライセンスを受け、学校法人や学習塾向けに「7つの習慣J」という授業プログラムやテキスト、企業向けにeラーニングや研修、コンサルティングなどを提供している。その他事業では、ビジネス書の出版などを行っている。同社グループは、持株会社であるFCE Holdingsと事業子会社5社で構成され、サービス区分として人財育成コンサルティング、DX推進コンサルティング、その他の3つのサービスを提供している。同社は、人口減少というリスクにさらされている日本企業に対して、「『人』×『Tech』で、人的資本の最大化に貢献する」ことをミッションとしている。
2. 沿革
同社は2004年2月、ビジネス書「7つの習慣」の考え方を生かして日本の子どもたちの主体性・自律性などを育むことを目的に、(株)C&I Holdings(旧(株)ベンチャー・リンク)の100%子会社(株)FCエデュケーション(現(株)FCEエデュケーション)として設立された。その後2012年にMEBO※によってC&I Holdingsから独立、2013年にはフォーサイト手帳事業、2015年にはDX推進事業を開始した。2017年4月に株式移転により持株会社制に移行した後も、「Robo-Pat DX」の提供やeラーニング事業(Smart Boarding)の開始、企業や団体との提携・連携の推進など、積極経営を背景に成長を続けている。2022年10月には、東京証券取引所スタンダード市場に上場した。
※MEBO(Management Employee Buyout):企業の経営陣と従業員が一体となり、金融投資家と共同して当該企業を買収する取引。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
《SI》
提供:フィスコ