新興市場銘柄ダイジェスト:ピアズ、ポートがストップ高
<7061> 日本ホスピス 2990 -270
大幅に反落。スギホールディングス<7649>と資本業務提携契約を締結すると発表している。スギHDは、日本ホスピスHD株160万株(発行済株式総数の19.91%)を取得する。両社はホスピス住宅事業の展開促進などで協業する。また、引受人の買取引受による株式売出し350万7200株、オーバーアロットメントによる株式売出し上限52万6000株を実施することも開示しており、株式需給の悪化懸念から売り優勢となっているようだ。
<7066> ピアズ 2331 +400
ストップ高で年初来高値更新。子会社のQualiagram(東京都港区)が凸版印刷<7911>が提供する音声翻訳ソリューションサービス「VoiceBiz」にオンライン接客システムの機能を提供すると発表している。VoiceBizは、訪日外国人や外国人就労者などとの多言語コミュニケーションを支援するサービス。訪日外国人や在留外国人の支援を目的に、自治体や教育機関、医療機関、商業施設などに導入されているという。
<5254> Arent 7070 +1000
ストップ高。経済産業省・厚生労働省・文部科学省がものづくり企業や技術の動向をまとめた「2023年版ものづくり白書」で、建設業界DXを推進するArentの取り組みが紹介されたと発表している。Arentと千代田化工建設<6366>との合弁事業である業界特化型SaaS「PlantStream」が紹介されているという。PlantStreamは、熟練エンジニアのノウハウをアルゴリズム化し、自動設計を実現したCADシステム。
<4388> エーアイ 1037 +150
ストップ高。米OpenAI社の生成AI「ChatGPT」のAPIを活用した法人向けAIチャットサービス「AIPal Chat」の提供を開始すると発表している。AIチャットに様々な質問ができるほか、自動で文章を生成させることも可能。入力されたデータは不正使用・誤用監視の目的で最大30日間保持され、その後削除される。エーアイの音声技術を組み合わせることで、ユーザーは音声インタフェースを使ってAIに入力できるという。
<2438> アスカネット 852 +18
大幅に続伸。18万株(1.50億円)を上限として自社株買いを実施すると発表している。発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は1.08%。取得期間は19日から7月31日。株主還元の充実を図るとともに、経営環境の変化に対応して機動的な資本政策の遂行を可能とすることが目的。アスカネット株は15日に年初来安値を記録しており、押し目買いも入っているようだ。
<7047> ポート 2339 +400
ストップ高で上場来高値更新。24年3月期の営業利益予想を従来の19.00億円から19.80億円(前期実績16.99億円)に上方修正している。第2四半期から連結子会社となる電力・ガス事業者向け成約支援サービスのFive Line(大阪市)のほか、同業のINE(東京都豊島区)の完全子会社化の影響を期初計画に加算したため。子会社化で電力成約件数は年間30万件規模となり、国内最大規模の電力成約支援事業者となるという。
《ST》
提供:フィスコ