採れたて“好決算”を探る! 2-4月期【2ケタ増益】銘柄リスト <成長株特集>
1月、4月、7月、10月を本決算月とする企業の23年2-4月期(3ヵ月業績)決算発表がほぼ出そろった。本特集では、2-4月期に前年同期比で2ケタ増益を達成した企業にスポットライトを当てた。
「株探」集計によると、本決算月にかかわらず、23年2-4月期の決算発表を終えた205社のうち、経常利益が前年同期比で増益または黒字転換した企業は102社と半数にとどまった。下表では、この102社の中から、時価総額100億円以上の銘柄を対象に、2-4月期の経常利益が前年同期比で10%以上の増益を達成した35社を選び出し、増益率の高い順に記した。
増益率トップとなったのは、パーク24 <4666> [東証P]。23年2-4月期(第2四半期)の経常利益は前年同期の2.1億円から75.1億円に急拡大して着地。新型コロナウイルス感染拡大の影響が想定より限定的で、カーシェアサービスを中心に稼働が好調だった。また、コロナ禍で継続して取り組んできた事業の体質強化による営業費用の抑制も利益改善につながった。業績好調に伴い、23年10月期通期の経常利益見通しを230億円→255億円に上方修正し、従来の5期ぶりの最高益予想をさらに上乗せした。
2位にリスト入りしたマネジメントソリューションズ <7033> [東証P]の2-4月期(第2四半期)は売上高42.1億円(前年同期比49.5%増)、経常利益5.9億円(同17.0倍)といずれも四半期ベースの過去最高を更新した。企業組織・業務変革ニーズが高まる中、前期にコンサルタントを積極採用したことが奏功し、プロジェクトマネジメント支援サービスが大きく伸びた。採用費や広告宣伝費を抑制したことも増益に貢献した。株価は連日ストップ高に買われ、約1年ぶりの高値圏に急浮上している。
続く3位は首都圏を中心に外食チェーンを展開する東和フードサービス <3329> [東証S]が入った。2-4月期(第4四半期)は新型コロナ感染対策の徹底や入国規制緩和によるインバウンド需要の増加を背景に売上高が急増したほか、生産性向上投資による変動費の抑制も寄与し、経常利益は2.4億円と前年同期比5.9倍に膨らんだ。24年4月期の同利益は前期比22.0%増の8億円に回復する見通しだ。
4位の菱洋エレクトロ <8068> [東証P]は企業の堅調なIT関連投資意欲を背景にICT・ソリューション分野でハードウェア製品の販売やサービスが伸びたうえ、リョーサン <8140> [東証P]の株式追加取得により負ののれん発生益として持ち分法投資利益42.1億円を計上したことも利益を大きく押し上げた。併せて、24年1月期通期の業績見通しと配当予想を大幅上方修正したことも好感され、株価は約2年5ヵ月ぶりに高値圏を快走する展開となっている。
5位に入ったトーホー <8142> [東証P]の2-4月期(第1四半期)は経常利益が前年同期比3.8倍の15.4億円と過去最高益を達成した。政府による旅行支援の継続やインバウンド需要の増加を背景に外食産業の景況感が上向くなか、主力の業務用食品卸売事業で既存顧客への販売や新規顧客の獲得が伸びた。前年同期に行動規制があったことからその反動によって消費が盛り上がったことも大幅増益につながった。第1四半期の好調な業績を踏まえ、早くも24年1月期の通期計画を上方修正し、従来の2期連続での最高益予想をさらに上乗せした。
6位のリンクユー <4446> [東証P]は集英社と共同運営するマンガアプリ「ゼブラック」に集英社公式書店サービスが統合されたことで規模が拡大したほか、地震予測AIサービス「ゆれしる」も販売チャネルの開拓によって利用ユーザー数が増加し、2-4月期(第3四半期)の経常利益は前年同期比3.8倍の1.2億円に拡大して着地。併せて、23年7月期通期の業績予想を大幅上方修正している。
┌ 経常利益 ┐ 増益 対象 予想
コード 銘柄名 増益率 2-4月期 連続期数 四半期 PER
<4666> パーク24 3443 7512 3 2Q 25.4
<7033> MSOL 1600 595 3 2Q 57.1
<3329> 東和フード 486 246 2 4Q 27.7
<8068> 菱洋エレク 365 5250 6 1Q 9.4
<8142> トーホー 285 1547 2 1Q 14.3
<4446> リンクユー 278 121 1 3Q 127
<9692> シーイーシー 104 1853 1 1Q 16.1
<5032> エニーカラー 86.4 1898 1 4Q 22.7
<2301> 学情 82.9 622 1 2Q 16.3
<3491> GAテクノ 78.1 1311 1 2Q 142 *
<7095> マクビープラ 74.2 601 8 4Q 39.7
<9251> AB&C 57.6 465 4 2Q 16.9 *
<6040> 日本スキー 50.2 1053 2 3Q 28.9
<7856> 萩原工業 46.5 785 1 2Q 7.3
<2910> Rフィールド 45.5 208 1 4Q 27.1
<4026> 神島化 44.9 516 3 4Q 9.9
<3854> アイル 40.8 987 6 3Q 35.8
<4194> ビジョナル 33.7 4308 3 3Q 39.6
<3421> 稲葉製作 31.7 1229 4 3Q 12.6
<8057> 内田洋 31.0 6289 2 3Q 10.7
<3733> ソフトウェア 29.2 2284 3 2Q 13.7
<3038> 神戸物産 26.6 11080 1 2Q 38.3
<2163> アルトナー 26.4 479 2 1Q 20.4
<2353> 日本駐車場 26.1 1802 7 3Q 19.6
<6387> サムコ 26.1 367 6 3Q 48.7
<4880> セルソース 25.9 316 4 2Q 55.5
<4936> アクシージア 23.7 423 1 3Q 30.3
<4441> トビラシステ 20.7 175 2 2Q 27.8
<3180> Bガレージ 20.0 517 2 4Q 31.0
<3955> イムラ 16.4 455 4 1Q 7.7
<6309> 巴工業 15.5 1525 1 2Q 12.1
<9824> 泉州電 14.0 2219 9 2Q 11.2
<3480> JSB 12.8 6457 1 2Q 11.8
<6184> 鎌倉新書 11.2 129 4 1Q 47.5
<7605> フジコーポ 10.4 1341 7 2Q 8.3
※経常利益の単位は百万円。増益率は前年同期に比べた増加率、単位は%。連続期数は四半期ベースの連続回数。
※通期の経常利益予想が減益見通しの企業は除いた。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
株探ニュース
「株探」集計によると、本決算月にかかわらず、23年2-4月期の決算発表を終えた205社のうち、経常利益が前年同期比で増益または黒字転換した企業は102社と半数にとどまった。下表では、この102社の中から、時価総額100億円以上の銘柄を対象に、2-4月期の経常利益が前年同期比で10%以上の増益を達成した35社を選び出し、増益率の高い順に記した。
増益率トップとなったのは、パーク24 <4666> [東証P]。23年2-4月期(第2四半期)の経常利益は前年同期の2.1億円から75.1億円に急拡大して着地。新型コロナウイルス感染拡大の影響が想定より限定的で、カーシェアサービスを中心に稼働が好調だった。また、コロナ禍で継続して取り組んできた事業の体質強化による営業費用の抑制も利益改善につながった。業績好調に伴い、23年10月期通期の経常利益見通しを230億円→255億円に上方修正し、従来の5期ぶりの最高益予想をさらに上乗せした。
2位にリスト入りしたマネジメントソリューションズ <7033> [東証P]の2-4月期(第2四半期)は売上高42.1億円(前年同期比49.5%増)、経常利益5.9億円(同17.0倍)といずれも四半期ベースの過去最高を更新した。企業組織・業務変革ニーズが高まる中、前期にコンサルタントを積極採用したことが奏功し、プロジェクトマネジメント支援サービスが大きく伸びた。採用費や広告宣伝費を抑制したことも増益に貢献した。株価は連日ストップ高に買われ、約1年ぶりの高値圏に急浮上している。
続く3位は首都圏を中心に外食チェーンを展開する東和フードサービス <3329> [東証S]が入った。2-4月期(第4四半期)は新型コロナ感染対策の徹底や入国規制緩和によるインバウンド需要の増加を背景に売上高が急増したほか、生産性向上投資による変動費の抑制も寄与し、経常利益は2.4億円と前年同期比5.9倍に膨らんだ。24年4月期の同利益は前期比22.0%増の8億円に回復する見通しだ。
4位の菱洋エレクトロ <8068> [東証P]は企業の堅調なIT関連投資意欲を背景にICT・ソリューション分野でハードウェア製品の販売やサービスが伸びたうえ、リョーサン <8140> [東証P]の株式追加取得により負ののれん発生益として持ち分法投資利益42.1億円を計上したことも利益を大きく押し上げた。併せて、24年1月期通期の業績見通しと配当予想を大幅上方修正したことも好感され、株価は約2年5ヵ月ぶりに高値圏を快走する展開となっている。
5位に入ったトーホー <8142> [東証P]の2-4月期(第1四半期)は経常利益が前年同期比3.8倍の15.4億円と過去最高益を達成した。政府による旅行支援の継続やインバウンド需要の増加を背景に外食産業の景況感が上向くなか、主力の業務用食品卸売事業で既存顧客への販売や新規顧客の獲得が伸びた。前年同期に行動規制があったことからその反動によって消費が盛り上がったことも大幅増益につながった。第1四半期の好調な業績を踏まえ、早くも24年1月期の通期計画を上方修正し、従来の2期連続での最高益予想をさらに上乗せした。
6位のリンクユー <4446> [東証P]は集英社と共同運営するマンガアプリ「ゼブラック」に集英社公式書店サービスが統合されたことで規模が拡大したほか、地震予測AIサービス「ゆれしる」も販売チャネルの開拓によって利用ユーザー数が増加し、2-4月期(第3四半期)の経常利益は前年同期比3.8倍の1.2億円に拡大して着地。併せて、23年7月期通期の業績予想を大幅上方修正している。
┌ 経常利益 ┐ 増益 対象 予想
コード 銘柄名 増益率 2-4月期 連続期数 四半期 PER
<4666> パーク24 3443 7512 3 2Q 25.4
<7033> MSOL 1600 595 3 2Q 57.1
<3329> 東和フード 486 246 2 4Q 27.7
<8068> 菱洋エレク 365 5250 6 1Q 9.4
<8142> トーホー 285 1547 2 1Q 14.3
<4446> リンクユー 278 121 1 3Q 127
<9692> シーイーシー 104 1853 1 1Q 16.1
<5032> エニーカラー 86.4 1898 1 4Q 22.7
<2301> 学情 82.9 622 1 2Q 16.3
<3491> GAテクノ 78.1 1311 1 2Q 142 *
<7095> マクビープラ 74.2 601 8 4Q 39.7
<9251> AB&C 57.6 465 4 2Q 16.9 *
<6040> 日本スキー 50.2 1053 2 3Q 28.9
<7856> 萩原工業 46.5 785 1 2Q 7.3
<2910> Rフィールド 45.5 208 1 4Q 27.1
<4026> 神島化 44.9 516 3 4Q 9.9
<3854> アイル 40.8 987 6 3Q 35.8
<4194> ビジョナル 33.7 4308 3 3Q 39.6
<3421> 稲葉製作 31.7 1229 4 3Q 12.6
<8057> 内田洋 31.0 6289 2 3Q 10.7
<3733> ソフトウェア 29.2 2284 3 2Q 13.7
<3038> 神戸物産 26.6 11080 1 2Q 38.3
<2163> アルトナー 26.4 479 2 1Q 20.4
<2353> 日本駐車場 26.1 1802 7 3Q 19.6
<6387> サムコ 26.1 367 6 3Q 48.7
<4880> セルソース 25.9 316 4 2Q 55.5
<4936> アクシージア 23.7 423 1 3Q 30.3
<4441> トビラシステ 20.7 175 2 2Q 27.8
<3180> Bガレージ 20.0 517 2 4Q 31.0
<3955> イムラ 16.4 455 4 1Q 7.7
<6309> 巴工業 15.5 1525 1 2Q 12.1
<9824> 泉州電 14.0 2219 9 2Q 11.2
<3480> JSB 12.8 6457 1 2Q 11.8
<6184> 鎌倉新書 11.2 129 4 1Q 47.5
<7605> フジコーポ 10.4 1341 7 2Q 8.3
※経常利益の単位は百万円。増益率は前年同期に比べた増加率、単位は%。連続期数は四半期ベースの連続回数。
※通期の経常利益予想が減益見通しの企業は除いた。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
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