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3800 ユニリタ

東証S
1,987円
前日比
-1
-0.05%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
17.7 1.28 3.52
時価総額 159億円
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ユニリタ Research Memo(5):2024年3月期も良好な受注環境が続くなかで増収増益を見込む


■業績見通し

1. 2024年3月期の業績予想
中期経営計画の最終年度である2024年3月期の業績予想についてユニリタ<3800>は、売上高を前期比5.2%増の12,150百万円、営業利益を同0.4%増の920百万円、経常利益を同7.3%減の1,050百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を同6.3%増の800百万円と引き続き増収増益を見込んでおり、中計目標値(修正計画)を超過する見通しとなっている。

売上高は、DX推進を背景とする良好な受注環境が続くなかで、前期同様、すべての事業が好調に推移する見通しである。特に、受注好調なコンサルティングを起点として、プロダクトのサービス化によるストック売上高の積み上げや主力クラウドサービスの伸び、システムインテグレーションの拡大も増収に寄与する想定のようだ。

損益面では、クラウドインフラ等の資材調達価格やIT人材不足による外部委託費の上昇などに加え、将来を見据えた人的資本の強化(人材獲得や教育研修など)、サービスシフトに向けた研究開発費など先行費用を予定しているものの、増収による収益の押し上げにより営業増益を確保する見通しである。また、これまで費用が先行してきた「クラウドサービス」の損益改善や、コンサルティングと一体となった高収益案件の獲得なども収益の底上げに寄与する想定となっているようだ。なお、経常利益のみが前期比で減益となっているのは、前期に計上された一過性の営業外収益がはく落することが理由である。

2. 弊社アナリストの見方
弊社でも、DX推進の動きに合致する主力サービスが好調に推移しているほか、「プロダクトサービス」におけるストック売上高が積み上がってきたこと、「プロフェッショナルサービス」の受注残高も前期末比98.6%増に大きく伸びていることなどから、同社の業績予想は十分に達成可能であると判断している。注目すべきは、中期経営計画の最終年度として、次のフェーズにつながる仕上げをどのように進めていくのかにある。特に、事業の進捗や収益化に遅れが見られる「事業課題」や「社会課題」の解決に向けた市場開拓をいかに進め、事業基盤を確立していくのか、今後の進捗をフォローしたい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

《SI》

 提供:フィスコ

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