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1518 三井松島HD

東証P
3,515円
前日比
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PTS
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業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
6.6 0.64 2.84 33.96
時価総額 459億円
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三井松島HD Research Memo(5):2023年3月期も各利益は過去最高を更新、石炭価格の上昇が寄与


■業績動向

1. 2023年3月期の業績概要
三井松島ホールディングス<1518>の2023年3月期の連結業績は、売上高が前期比71.7%増の80,015百万円、営業利益が同325.2%増の35,789百万円、経常利益が同318.0%増の35,933百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同325.8%増の22,977百万円となった。売上高に関しては、世界的なエネルギー受給の逼迫を受けて石炭価格が上昇したため、エネルギー事業の売上高が同168.4%増と急伸した。また、生活関連事業も2022年5月に日本カタンを子会社化したことなどを受け、同9.4%増と着実に売上を拡大させた。利益に関しては、石炭価格の上昇によってエネルギー事業のセグメント利益が同435.6%増と急伸したことが連結ベースの利益を押し上げた。加えて、生活関連事業のセグメント利益も同25.7%増と前年を大きく上回った。これにより、各利益が前期に続き、過去最高を更新した。

セグメント別の業績は以下のとおり。

(1) 生活関連事業
売上高は前期比9.4%増の29,504百万円、セグメント利益は同25.7%増の3,718百万円となった。日本カタンの子会社化が増収増益に寄与したほか、その他の各企業に関しても、多少の濃淡はあるものの、総じて順調に推移した。

a) 日本ストロー
環境対応素材ストローの拡販など、単価の高いストローの市場投入を確実に実施したものの、原材料価格の高騰が利益を圧迫した。

b) 花菱
在宅ワークが定着し、スーツの販売が苦戦する中にあっても、生産機能の外部委託によって黒字を確保した。新規顧客開拓に向けたHPリニューアルとSEO対策は現在進行形で実施しており、今後もPDCAを回しながら各種施策を実施する方針である。

c) 三生電子
半導体市況が軟調な中にあっても、期初に受注残を積み上げていたことを受け、利益を積み上げた。

d) CST
半導体市況が軟調な中、同社の業績も影響を受けた。

e) 明光商会
原材料高騰という外部環境のマイナス要因があったものの、値上げをしっかりと実施したことにより利益を積み上げた。加えて、同社の強みを活かした高収益製品の販売に注力したことも利益の伸長に寄与した。

f) ケイエムテイ
原材料高の影響に加えて、生産委託先が米国であることから為替の影響を受けた。ただ、早いうちから値上げを実施していたことから、しっかりと利益を積み上げた。また、ペットサロン、販売代理店、卸など新規顧客の開拓も確実に進行した。

g) システックキョーワ
戸建住宅の着工戸数が低調ななか、戸建住宅向け資材に強みを持つ同社の業績は影響を受けた。原材料高も重荷だった。

h) 日本カタン
業績は好調だった。送電線、金具の交換は顧客である電力会社の経営状況に関係なく、安定して発生するため堅調に業績を伸ばした。

(2) エネルギー事業
売上高は前期比168.4%増の49,068百万円、セグメント利益は同435.6%増の33,922百万円となった。このうち、石炭生産分野は石炭価格の上昇※により、増収増益となった。石炭販売分野に関しては、増収だったものの、減益となった。

※2023年3月期の石炭平均価格一般炭は前期比227.3米ドル増の344.0米ドルに上昇した。


(3) その他の事業
不動産事業及び港湾事業等を含んでおり、売上高は前期比9.8%増の1,561百万円、セグメント利益は同13.6%減の148百万円となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)

《SI》

 提供:フィスコ

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