ビーアンドピー---2Qは2ケタ増収増益、売上高は過去最高を計上
ビーアンドピー<7804>は9日、2022年10月期第2四半期(22年11月-23年4月)決算を発表した。売上高が前年同期比11.2%増の15.58億円、営業利益が同30.8%増の2.20億円、経常利益が同30.9%増の2.20億円、四半期純利益が同49.8%増の1.49億円となった。
セールスプロモーション事業においては、シェア拡大のため、2022年11月に京都営業所を開設し、アフターコロナにおけるインバウンド増による販促広告需要の獲得のため、並びに、2025年の大阪万博開催による販促広告需要を視野に入れ、関西エリアの営業の強化を図った。また、名古屋、福岡の両拠点では、営業人員を増強して体制の強化を行い、さらに、主要な事業拠点である大阪、東京、横浜の各エリアでは、営業部門において情報や知識の共有・連携を強化し人材育成効果の最大化を図ると同時に、顧客満足度の向上に努めている。当第2四半期においては、3月の年度末に向けて国内企業の販売促進活動が活発化したことに加えて、消費活動の拡大や人流の増加に伴い商業施設やイベント関連の広告の需要が増加し、主力のインクジェットプリントの売上は好調に推移した。機能拡大については、主として扱う多品種少量生産型のインクジェットプリントに加えて、第1四半期より、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、オンデマンド印刷等の少品種多量生産型の案件に対応する社内制作体制及び外注先との協業体制を構築し、順調に売上を伸ばしている。また、デジタルサイネージ事業は、当第2四半期において大型の案件を受注するとともに、映像を配信できるCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)の受注拡大に努めている。領域拡大については、第1四半期より、キャラクタービジネス市場において、インクジェットプリント事業で培ってきた印刷ノウハウや保有設備を活用し、オーダーグッズ制作に参入した。既存顧客を中心に販売促進用グッズの受注生産を行い、着実に実績を積んでいる。その他、生産体制については、高収益体質の生産体制を構築するべく、生産性向上に繋がる設備投資の実行、制作知識の共有や検品の強化による品質管理の向上、材料費高騰への対応として代替品への切り替えや新素材の発掘を進めている。
ウェブプロモーション事業においては、デジタルプロモーション事業で培ったネットショップの運営サポートを自社ECサイトの運営に活かすべく、第1四半期より自社ECサイトの運営とデジタルプロモーション事業を統合した。また、サインディスプレイ専門サイト「インクイット」に加え、オンリーワンのオリジナルグッズが作れるサイト「オーダーグッズラボ」を2月1日にオープンし、受注を伸ばしている。
2023年10月期通期の業績予想については、売上高が前期比9.8%増の32.00億円、営業利益が同8.8%増の4.09億円、経常利益が同8.5%増の4.09億円、当期純利益が同9.0%増の2.62億円とする期初計画を据え置いている。
《SI》
提供:フィスコ