新興市場銘柄ダイジェスト:イトクロは年初来高値、FLNがストップ高
<2438> アスカネット 859 -77
年初来安値。24年4月期の営業利益予想を前期比15.4%減の4.95億円と発表している。各事業での売上増加を図る一方、フューネラル事業での画像処理オペレーターなど人員の増強、空中ディスプレイ事業での積極的な研究開発活動を継続する。年間配当予想は7.00円。同時に発表した23年4月期の営業利益は33.0%増の5.85億円で着地した。年間配当は従来予想の8.00円から9.00円(前期実績7.00円)に増額修正した。
<9241> FLN 1930 +400
ストップ高で年初来高値更新。地域事業者の情報発信を代行する新サービス「まるまるおまかせプラン」について、23日に個人投資家向けIRセミナーを開催すると発表している。代表取締役の石井丈晴氏らが出席する。まるまるおまかせプランは、ローカルマーケティング支援を目的とした情報発信アウトソーシングサービス。IRセミナーで前向きな材料が出るのではないかとの思惑から買われているようだ。
<7351> グッドパッチ 948 +80
大幅に反発。土屋尚史社長が丸井グループ<8252>の執行役員CDXO(チーフデジタルトランスフォーメーションオフィサー)(非常勤)に就任したと発表している。デザインを起点に企業のDXを推進してきた土屋社長の知見を丸井グループの経営に取り入れるという。グッドパッチは丸井グループと合弁会社を設立しており、協力強化に期待する買いが入っているようだ。
<4075> ブレインズ 1376 +300
ストップ高。23年7月期第3四半期累計(22年8月-23年4月)の営業損益を前年同期比33.6%減の0.84億円の黒字と発表している。売上高は12.9%増の7.74億円に拡大したが、売上原価が膨らんだことから減益となった。通期予想は前期比4.5%増の1.81億円の黒字で据え置いた。四半期別に見ると、第3四半期は1.26億円の黒字(第2四半期は0.06億円の赤字)に転換したことが好感されているようだ。
<6049> イトクロ 293 +26
年初来高値。23年10月期の営業損益予想を従来の1.50億円の赤字-2.50億円の黒字から2.50億円の黒字(前期実績1.97億円の赤字)に修正している。学習塾業界でのリスティング広告の広告単価の高騰が落ち着いたことに加え、その他の教育メディアサービスが計画通りに進捗したため。従来予想の上限に落ち着く見通しとなったことから、買い安心感が広がっているようだ。
<4482> ウィルズ 661 +48
大幅に続伸。HEROZ<4382>と業務提携を開始すると発表している。ウィルズの機関投資家マーケティングツール「IR-navi」にHEROZの「企業の経営診断AI(仮称)」を搭載し、上場企業に提供する。また、ポイント制株主優待と株主情報の電子化サービスを融合させた「プレミアム優待倶楽部」をHEROZに提供するとともに関連するAIツールを同社が開発すほか、両社の顧客ネットワークを共有して潜在顧客を相互に紹介する。
《ST》
提供:フィスコ