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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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9229 サンウェルズ

東証P
998円
前日比
+50
+5.27%
PTS
990円
22:39 11/22
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.3 4.31 1.14
時価総額 352億円
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【村瀬智一が斬る!深層マーケット】インデックスの影響を受けづらい中小型株に注目


「インデックスの影響を受けづらい中小型株に注目」

●金融政策を巡る思惑が変動要因に

 米国で債務上限法案が成立し、デフォルト(債務不履行)が回避されたことが好感されて、5日の日経平均株価は700円近く上昇し、33年ぶりに3万2000円大台を回復した。その後も海外投資家による日本株選好の流れは継続し、7日には3万2708円まで上値を伸ばした。8日に3万1420円まで下げる場面があったが、テクニカル面ではボリンジャーバンドの+2σから一気に+1σまで調整を入れたことで過熱感が和らぎ、先物・オプション特別清算指数算出(SQ)を通過した後は再びリバウンド基調が強まった。

 来週は、米国で連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されるほか、5月の消費者物価指数(CPI)、6月のミシガン大学消費者態度指数などの発表を控える。また、国内では日銀の金融政策決定会合が予定されており、日米両国の金融政策を巡る思惑が相場の変動要因となりそうだ。6月のFOMCは利上げ打ち止めがコンセンサスだが、その後のFOMCで再利上げが一部で予想されていることもあり、米CPIなどの結果を見極めたいところだろう。また、このところ水曜日に調整を挟む傾向がみられるが、現在の強い基調のなかでは、押し目狙いのタイミングになりそうだ。

 なお、日経平均株価はボリンジャーバンドの+1σと+2σに沿ったトレンドを維持しているが、FOMCの結果などを受けた波乱も警戒されるため、今回はインデックスに絡んだ商いの影響を受けづらい中小型株に注目した。

●今後、活躍が期待される「注目5銘柄」

◆サンウェルズ <9229> [東証G]
パーキンソン病専門ホーム「PDハウス」を全国展開。2023年3月期に開設した8施設は、開設時に床数の8割を超える入居契約を確保し、既存12施設も95%以上の高稼働率を維持する。2024年3月期はPDハウスを新たに9施設開設する予定(定員数は499名)。24年3月期~26年3月期を対象とする中期経営計画では、3年間で31施設のPDハウスを開設し、売上高(非連結)は23年3月期実績の137億円から最終年度の26年3月期には323億円まで拡大を見込む。PDハウスの市場規模は約4万人と推定され、同社のビジネスの成長余地は大きいだろう。株価は75日移動平均線を支持線としてリバウンドを見せており、6月7日には3705円まで買われ、4月21日以来およそ1カ月半ぶりに上場来高値を更新。4月高値から5月安値までの下落幅をリプレイスしたターゲットは4235円となる。

◆霞ヶ関キャピタル <3498> [東証G]
物流施設事業、アパートメントホテル事業を柱に、コンサルティング型デベロッパーとファンドマネジメントの機能を融合したビジネスモデルを構築。足もと2023年8月期第2四半期累計(22年9月-23年2月)業績は、物流施設開発用地の売却や「FAV HOTEL」を対象とした長期運用型ファンド組成の成功報酬などが寄与し、連結営業利益は前年同期比3.2倍の14億3800万円で着地した。通期見通しは従来予想を据え置いたが、進捗率は高く業績上振れが期待される。株価は5月19日に付けた年初来安値3475円から切り返しており、差し掛かった200日線水準での攻防から一段高を想定する。

◆クリアル <2998> [東証G]
1万円から投資できる不動産クラウドファンディング 「CREAL(クリアル)」を展開。今まで個人では投資の機会を得ることが難しかった一棟レジデンスや保育所、ホテル、オフィス、店舗、物流施設など多彩な不動産への投資機会を、クラウドファンディング技術を活用して提供する。2023年3月期の連結営業利益は前の期比74.8%増の5億4700万円で着地。続く24年3月期の同利益は前期比40.8%増の7億7000万円への拡大を見込む。株価は連日で上場来高値を更新し、6月7日には7500円まで買われた。8日は1500円安と大幅に下落したが、これにより足もとの過熱感は和らいだと見られ、再動意に期待したい。目先調整が継続した場合でも25日線が支持線として意識されてこよう。

◆守谷輸送機工業 <6226> [東証S]
荷物用 エレベーター大手。荷物用エレベーターは、使用条件の過酷さから特別な仕様が求められるニッチな高付加価値製品であり、その保守も他社で代替することは難しく、製造・据え付けを行った会社が継続して受注する傾向がある。EC市場の拡大が追い風となるほか、物流業界の「2024年問題」への対策の観点からも、倉庫・物流施設向け需要の拡大が期待される。2023年3月期の営業利益(非連結)は前の期比57.3%減の7億7700万円に落ち込んだが、続く24年3月期は前期比2.5倍の19億5000万円に回復し、過去最高益を更新する見通し。株価は5月24日に付けた上場来高値1336円をピークに調整を見せているが、切り上がる25日線が支持線として機能しており、上昇基調を継続している。

◆BuySell Technologies <7685> [東証G]
出張買い取りを中心に多様な リユース商材の買い取り・販売を手掛ける。2023年12月期第1四半期(1-3月)の連結営業利益は前期比30.6%減の5億3500万円だった。利益率の高いtoC向け商品の在庫回転期間を戦略的に伸ばしている影響などにより減益となったが、計画の範囲内で着地した。依然としてインフレ下でのリユース市場の成長性は高いとみられる。株価は4月、5月の安値でダブルボトムを形成後にリバウンドを強め、一旦は200日線を捉えた。同線が上値抵抗となり初動は跳ね返された形だが、75日線を支持線とした再トライに期待したい。

(2023年6月9日 記)

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