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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「改革元年の日本株、外国人買いが続く」

株式評論家 富田隆弥

◆9日のメジャーSQ(先物・オプション特別清算指数算出)を前に、日経平均株価は乱高下を演じた。5日は前日比693円高の3万2217円と大きく上昇。7日には寄り付き直後に3万2708円をつけ、33年ぶりとなるバブル後の高値を連日で更新した。だが、この日は終えてみれば593円安の3万1913円で安値引けし、ザラバ高値からは795円も下落した。翌8日も一時493円安の3万1420円まで下げ、日中値幅は615円に達している。

◆この激しい展開の背景には、メジャーSQを控えて、先物やオプションで損失回避などの売買があったことは言うまでもない。ただ、9日のSQを通過すると、次のSQに向けて先物やオプションは新たにスタートする。つまり、日経平均株価は一旦リセットして仕切り直しになる、という見方もできる。

◆これまでの経験則では、メジャーSQ後の日経平均株価は調整に向かうことが多く、今回もその可能性は否定できない。ただし、今月の日経平均株価は大きく上昇して33年ぶりの高値水準にきており、これまでの長期停滞相場での経験則が当てはまるとは限らない。その意味で9日以降の相場(方向性)がポイントになる。

◆外国人投資家(現物株と先物合計)は5月第5週(5月29日-6月2日)まで9週連続で買い越しているが、「先物買い」で利の乗っている外資系証券は6月限から9月限へロールオーバー(乗り換え)した可能性があり、SQ後も日本株に対し強気姿勢で挑むことも想定される。

◆デフレから脱却しつつある日本。企業は賃金アップに動き、東証はPBR(株価純資産倍率)1倍割れ企業に対して改革を促し、日経平均株価は歴史的水準に突入した。来年からの新NISA(少額投資非課税制度)スタートを控えて、岸田首相は「貯蓄から投資へ」の転換を強くアピールする。ならば、日本株にとって今年は「改革元年」となり、今後、あの史上最高値「1989年の3万8957円」を目指す展開も十分に考えられる。

◆とはいえ、目先の目標を一つずつクリアすることが大事であり、次は3万3000円台がポイントになる。また、折に触れて調整も入れようが、チャートで25日移動平均線(8日時点3万0591円)を維持していれば上昇基調継続であり、押し目買いが続くとみておきたい。

(6月8日 記、次回更新は6月15日を予定)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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