酒井重 Research Memo(6):世界の建設機械需要は底堅く推移すると予想、前期比17.7%増益を見込む
■今後の見通し
● 2024年3月期の業績見通し
酒井重工業<6358>の2024年3月期の連結業績は、売上高で33,000百万円(前期比4.9%増)、営業利益で2,950百万円(同17.7%増)、経常利益で2,800百万円(同20.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益で1,830百万円(同8.0%増)を見込んでいる。
所在地別の売上高・利益の見通しは開示されていないが、各地域とも増収を目指す方針だ。世界的にインフラ投資が拡大するなか、世界の建設機械需要は底堅く推移すると予想している。一方でエネルギーや部材価格のさらなる上昇やサプライチェーン再編圧力の高まりに加え、ロシア・ウクライナ情勢の見通しなど不透明な要因も多いが、さらなる価格改定及びコスト低減による収益構造改革推進により、営業利益率は前期比0.9ポイント上昇する予想となっている。同社は「今後、四半期決算を開示する時点で必要に応じて修正を行っていく」と述べており、今後の展開を注視する必要があるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
《AS》
提供:フィスコ