新興市場銘柄ダイジェスト:サーキュは大幅に3日続伸、アクリートがストップ高
<6696> トラースOP 484 -51
大幅に3日ぶり反落。東証が2日から信用取引に関する規制措置を強化すると発表し、売買を圧迫するとの見方から売られている。新規の売付及び買付に係る委託保証金率が50%以上(うち現金20%以上)となった。日証金も貸借取引の銘柄別増担保金徴収措置を実施している。トラース・オン・プロダクト株は、AI電力削減ソリューションの共同実証実験で電力使用量が大幅に削減できたと開示したことが好感され、短期間に急騰していた。
<4395> アクリート 1303 +300
ストップ高。世界最高峰の認証精度を誇る声紋認証サービス「Pindrop Voice API」を提供する米Pindrop Security社とアジアパシフィックエリアでのパートナーシップを締結すると発表している。日本国内及び東南アジア各国でPindrop Voice APIを提供する。また、アクリートのSMS認証技術と組み合わせ、これまでにないレベルのセキュリティ性を有する多要素認証ソリューションの提供が可能になるとしている。
<4259> エクサウィザーズ 548 +52
大幅に3日続伸。自社が導入している信託ストックオプションについて、1日時点で確定した受益者及び金額は僅少で、権利行使を行った者はいないと発表している。現時点で信託ストックオプションによる過年度の税負担の見直し等の影響はないという。国税庁と経済産業省が信託型ストックオプションは株式取得段階で実質的な給与として課税対象になると説明しており、導入企業の財務への影響が懸念されていた。
<7379> サーキュ 874 +85
大幅に3日続伸。経済産業省のYouTubeチャンネル「metichannel」で東北経産局「令和4年度外部人材活用促進事業」の事例の1つとして、サーキュレーションのプロシェアリングの活用事例が紹介されている。宮城県仙台市に拠点を置く丸山運送が、システムフローも含めた社内業務フローの改善に取り組む際、プロシェアリングを通してプロ人材を活用した事例。プロシェアリングは、複数企業で活躍する外部のプロ人材の支援を受けるサービス。
<4978> リプロセル 297 +17
大幅に3日続伸。AIを活用した個別化医療プラットフォーム「Pharmacology-AI」を用いた新規ビジネスを開始すると発表している。Pharmacology-AIは、個別化医療や医薬品開発に関するビッグデータの分析を簡素化・高速化する機械学習プラットフォームで、薬物反応や臨床結果に影響を与える個人差を特定するのに役立つという。製薬会社は、新薬の効果が期待できる患者層を医薬品開発の初期段階で特定することができるとしている。
<5032> ANYCOLOR 6320 +260
大幅に反発。東証から承認を受け、8日にグロース市場からプライム市場へ上場区分を変更すると発表している。ANYCOLORは「VTuberグループの運営を主軸としたエンターテイメント領域での挑戦を続ける」とコメントしている。同社株は7月の最終営業日に東証株価指数(TOPIX)の構成銘柄となるため、指数に連動した運用を目指すパッシブファンドなどの需要が期待できるとの見方から買われているようだ。
《ST》
提供:フィスコ