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4824メディアシーク

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メディアS Research Memo(5):連結子会社を除外し売上高及び利益面は減少も、前年同期比並みの水準(2)


■業績動向

(2) 株主資本及び自己資本比率
メディアシーク<4824>の強みは、事業の利益に加え、ベンチャーインキュベーションの投資によるキャピタルゲインに基づく厚い自己資本である。同社の今後の展望として、既存事業の安定的成長と同時に、厚い自己資本を基としたブレインテック・DTxを含む新規事業やベンチャーインキュベーションにおける新規投資など、社内外への積極的な投資を図っていく。新規事業の拡大による利益や、投資先企業の価値向上によるキャピタルゲインを基に株主資本を今後さらに厚くし、より安全な経営かつ株主還元を目指す。ベンチャーインキュベーションにおける新規投資先については、勝率を重視した慎重な選定を行い、上場まで尽力的なサポートを行う。

(3) 経営指標
同社は、経営指標として「コーポレートDX」におけるセグメント利益率、「画像解析・AI」における「アイコニット」のダウンロード数、「ライフスタイルDX」における「マイクラス」の顧客数の3つの指標をあげている。

(a) 「コーポレートDX」におけるセグメント利益率
連結子会社であったデリバリーコンサルティングは同社グループから離脱し上場する動きとなったため、同社のリソースを用いた売上が減少し、「コーポレートDX」における売上高は、2018年7月期の463百万円から2019年7月期は178百万円減少の285百万円となった。一方で、地方在住のフリーランスプログラマーにリモートワークで業務委託できるシステムを構築したことに加え、社内の品質・工程管理の体制の見直しを継続的に図ったことでセグメント利益率が大きく改善した。

(b) 「画像解析・AI」における「アイコニット」のダウンロード数
「アイコニット」はスマートフォンをかざすだけで素早く読み取ることができる無料のQRコード及びバーコードの読み取りアプリで、2012年1月に発表されてから2019年7月期には3,000万ダウンロードを超え、2023年7月期第2四半期には3,500万ダウンロードを達成し、発売以来10年以上経過している今も成長している。

(c) 「ライフスタイルDX」における「マイクラス」の顧客数
2021年7月期から2022年7月期の「マイクラス」の顧客数の減少の要因は、コロナ禍の影響で小規模クライアントが事業閉鎖をしたことによる。一方で、その影響により大手カルチャースクールの寡占化が進んでおり、クライアント1社あたりの売上高及び利益が増加する傾向にある。また、カルチャースクール業界においては、売上の減少により業務効率化が望まれており、他社システムから商品優位性に優れる「マイクラス」に乗り換える動きが見えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)

《YI》

 提供:フィスコ

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