今期活躍期待の【連続最高益】銘柄リスト〔第3弾〕32社選出 <成長株特集>
本特集では、「今期活躍期待の【連続最高益】銘柄リスト」の第1弾(5月21日配信)、第2弾(5月25日配信)に続き、今回は“時価総額800億円未満”の銘柄を対象に、23年3月期に経常利益ベースで過去最高益を達成し、24年3月期も成長継続を見込んでいる銘柄を探った。
下表では、第1弾を配信した21日時点の時価総額が350億円以上800億円未満の3月期決算企業を対象に、24年3月期に経常利益が連続で最高益を見込み、かつ同利益が前期と比べて5%以上伸びる見通しを示している33社を選び出し、増益率が大きい順に記した。
増益率トップとなったのは、トヨタ系の特殊鋼大手である愛知製鋼 <5482> [東証P]。24年3月期の税引き前利益は前期比34.2%増の55億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しだ。エネルギーや原材料の高騰が継続するものの、特殊鋼などの販売増加に加え、値上げや工場原価低減を進めることで吸収する。業績好調に伴い、配当は前期比20円増の50円に大幅増配する方針を示した。
2位は不動産AI査定などのクラウドソリューションやテクノロジーを活用した不動産事業を展開するSREホールディングス <2980> [東証P]が入った。今期は前期に実施したクラウドソリューションの利用料金引き上げやオペレーションの改善に加え、ファンド組成によるアセットマネジメントフィーの獲得なども寄与し、経常利益は29.9%増の20億円と7期連続の最高益更新を見込む。
続く3位のじげん <3679> [東証P]は求人や不動産、旅行など特定領域における複数メディアの情報を統合し、一括で検索できる集約サイトを運営している。今期は既存事業の安定成長に加え、人材紹介事業のタイズ、海外不動産情報サイト運営のセカイプロパティ、旅行会社向けホテル予約サイトのティ・エス・ディなど前期に買収した子会社の業績が通期寄与し、2期連続の最高益更新を計画する。併せて増配の方針を示したことも好感され、株価は約3年9ヵ月ぶりの高値圏に浮上している。
5位にリスト入りしたエスリード <8877> [東証P]も好決算見通しや増配計画が評価される形で、株価は約5年4ヵ月ぶりの高値圏を快走している。今期業績は潤沢な事業用地を背景とするマンションの売却や物件管理などを手掛けるマンション周辺事業の更なる成長によって、売上高、経常利益ともに過去最高を更新する見通しだ。配当は前期比10円増の100円に増配を計画し、配当利回りは4%台で推移している。
このほか、10位のライフドリンク カンパニー <2585> [東証S]、13位のヤマエグループホールディングス <7130> [東証P]、23位の野村マイクロ・サイエンス <6254> [東証P]の株価はいずれも青空圏を舞う展開となっている。Lドリンクは少品種・大量生産による低価格を強みとする飲料メーカー。今期は1月に子会社化したニットービバレッジの買収効果に加え、コスト増加に対応した製品の価格改定を進めることで5期連続の最高益更新を狙う。
食品卸を主力とするヤマエGHDは、日本ピザハット・コーポレーションなど前期に買収した子会社が通期寄与するほか、インバウンド需要やイベントの復活などを追い風に業務用分野が一段と回復し、売上高、経常利益ともに2ケタ成長を目指す。また、半導体向け純水製造装置の大手メーカーである野村マイクロは、アメリカなどで大型水処理装置案件の工事が進捗するうえ、メンテナンスや消耗品の引き合いも増加し、4期連続で最高益を更新する計画だ。
┌─── 経常利益 ───┐ 最高益 予想
コード 銘柄名 増益率 24年3月期 23年3月期 連続期数 PER
<5482> 愛知鋼 34.2 5500 4099 2 16.6 *
<2980> SREHD 29.9 2000 1540 7 41.2
<3679> じげん 26.2 5300 4199 2 18.9 *
<3661> エムアップ 20.9 2500 2068 5 28.3
<8877> エスリード 20.6 11300 9368 3 5.1
<4792> 山田コンサル 19.9 3500 2920 2 12.5
<3150> グリムス 18.0 4350 3687 3 20.5
<6088> シグマクシス 17.9 3850 3265 3 17.5
<3844> コムチュア 16.8 4750 4067 12 21.4
<2585> Lドリンク 16.4 3550 3050 5 19.8
<2326> デジアーツ 16.3 5150 4429 4 22.4
<4726> SBテク 15.5 6350 5499 5 12.0
<7130> ヤマエGHD 15.2 14000 12156 3 6.5
<8014> 蝶理 12.6 14000 12437 3 7.0
<9068> 丸全運 12.5 15500 13781 10 7.5
<7199> プレミアG 12.3 6000 5344 8 14.3 *
<3371> ソフトクリエ 11.4 5000 4489 13 13.8
<4298> プロト 11.0 7730 6963 3 8.3
<6363> 酉島 10.7 6300 5693 2 9.2
<3561> 力の源HD 10.5 2564 2321 3 25.2
<4318> クイック 10.1 5000 4543 3 11.1
<9247> TREHD 9.2 8300 7600 2 10.5
<6254> 野村マイクロ 8.8 6981 6416 4 10.7
<8715> アニコムHD 8.5 4000 3685 4 20.3
<2780> コメ兵HD 7.3 5800 5406 3 9.2
<6564> ミダックHD 6.8 2875 2692 9 27.3
<9889> JBCCHD 6.6 4100 3847 2 12.5
<9928> ミロク情報 6.2 6200 5839 2 10.8
<4828> ビーエンジ 6.2 3450 3250 8 17.6
<3034> クオールHD 6.0 10700 10098 3 9.4
<8117> 中央自 5.9 9500 8968 9 9.1
<5191> 住友理工 5.3 15700 14908 2 11.6 *
※経常利益の単位は百万円。
※連続期数は同一会計基準における期数。「-」は今期最終利益が非開示、「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
株探ニュース
下表では、第1弾を配信した21日時点の時価総額が350億円以上800億円未満の3月期決算企業を対象に、24年3月期に経常利益が連続で最高益を見込み、かつ同利益が前期と比べて5%以上伸びる見通しを示している33社を選び出し、増益率が大きい順に記した。
増益率トップとなったのは、トヨタ系の特殊鋼大手である愛知製鋼 <5482> [東証P]。24年3月期の税引き前利益は前期比34.2%増の55億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しだ。エネルギーや原材料の高騰が継続するものの、特殊鋼などの販売増加に加え、値上げや工場原価低減を進めることで吸収する。業績好調に伴い、配当は前期比20円増の50円に大幅増配する方針を示した。
2位は不動産AI査定などのクラウドソリューションやテクノロジーを活用した不動産事業を展開するSREホールディングス <2980> [東証P]が入った。今期は前期に実施したクラウドソリューションの利用料金引き上げやオペレーションの改善に加え、ファンド組成によるアセットマネジメントフィーの獲得なども寄与し、経常利益は29.9%増の20億円と7期連続の最高益更新を見込む。
続く3位のじげん <3679> [東証P]は求人や不動産、旅行など特定領域における複数メディアの情報を統合し、一括で検索できる集約サイトを運営している。今期は既存事業の安定成長に加え、人材紹介事業のタイズ、海外不動産情報サイト運営のセカイプロパティ、旅行会社向けホテル予約サイトのティ・エス・ディなど前期に買収した子会社の業績が通期寄与し、2期連続の最高益更新を計画する。併せて増配の方針を示したことも好感され、株価は約3年9ヵ月ぶりの高値圏に浮上している。
5位にリスト入りしたエスリード <8877> [東証P]も好決算見通しや増配計画が評価される形で、株価は約5年4ヵ月ぶりの高値圏を快走している。今期業績は潤沢な事業用地を背景とするマンションの売却や物件管理などを手掛けるマンション周辺事業の更なる成長によって、売上高、経常利益ともに過去最高を更新する見通しだ。配当は前期比10円増の100円に増配を計画し、配当利回りは4%台で推移している。
このほか、10位のライフドリンク カンパニー <2585> [東証S]、13位のヤマエグループホールディングス <7130> [東証P]、23位の野村マイクロ・サイエンス <6254> [東証P]の株価はいずれも青空圏を舞う展開となっている。Lドリンクは少品種・大量生産による低価格を強みとする飲料メーカー。今期は1月に子会社化したニットービバレッジの買収効果に加え、コスト増加に対応した製品の価格改定を進めることで5期連続の最高益更新を狙う。
食品卸を主力とするヤマエGHDは、日本ピザハット・コーポレーションなど前期に買収した子会社が通期寄与するほか、インバウンド需要やイベントの復活などを追い風に業務用分野が一段と回復し、売上高、経常利益ともに2ケタ成長を目指す。また、半導体向け純水製造装置の大手メーカーである野村マイクロは、アメリカなどで大型水処理装置案件の工事が進捗するうえ、メンテナンスや消耗品の引き合いも増加し、4期連続で最高益を更新する計画だ。
┌─── 経常利益 ───┐ 最高益 予想
コード 銘柄名 増益率 24年3月期 23年3月期 連続期数 PER
<5482> 愛知鋼 34.2 5500 4099 2 16.6 *
<2980> SREHD 29.9 2000 1540 7 41.2
<3679> じげん 26.2 5300 4199 2 18.9 *
<3661> エムアップ 20.9 2500 2068 5 28.3
<8877> エスリード 20.6 11300 9368 3 5.1
<4792> 山田コンサル 19.9 3500 2920 2 12.5
<3150> グリムス 18.0 4350 3687 3 20.5
<6088> シグマクシス 17.9 3850 3265 3 17.5
<3844> コムチュア 16.8 4750 4067 12 21.4
<2585> Lドリンク 16.4 3550 3050 5 19.8
<2326> デジアーツ 16.3 5150 4429 4 22.4
<4726> SBテク 15.5 6350 5499 5 12.0
<7130> ヤマエGHD 15.2 14000 12156 3 6.5
<8014> 蝶理 12.6 14000 12437 3 7.0
<9068> 丸全運 12.5 15500 13781 10 7.5
<7199> プレミアG 12.3 6000 5344 8 14.3 *
<3371> ソフトクリエ 11.4 5000 4489 13 13.8
<4298> プロト 11.0 7730 6963 3 8.3
<6363> 酉島 10.7 6300 5693 2 9.2
<3561> 力の源HD 10.5 2564 2321 3 25.2
<4318> クイック 10.1 5000 4543 3 11.1
<9247> TREHD 9.2 8300 7600 2 10.5
<6254> 野村マイクロ 8.8 6981 6416 4 10.7
<8715> アニコムHD 8.5 4000 3685 4 20.3
<2780> コメ兵HD 7.3 5800 5406 3 9.2
<6564> ミダックHD 6.8 2875 2692 9 27.3
<9889> JBCCHD 6.6 4100 3847 2 12.5
<9928> ミロク情報 6.2 6200 5839 2 10.8
<4828> ビーエンジ 6.2 3450 3250 8 17.6
<3034> クオールHD 6.0 10700 10098 3 9.4
<8117> 中央自 5.9 9500 8968 9 9.1
<5191> 住友理工 5.3 15700 14908 2 11.6 *
※経常利益の単位は百万円。
※連続期数は同一会計基準における期数。「-」は今期最終利益が非開示、「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
株探ニュース