今期活躍期待の【連続最高益】銘柄リスト〔第2弾〕28社選出 <成長株特集>
本特集では、時価総額3000億円以上の銘柄を対象とした「今期活躍期待の【連続最高益】銘柄リスト〔第1弾〕27社選出」(5月21日配信)に続き、“時価総額3000億円未満”の銘柄を対象に、23年3月期に経常利益ベースで過去最高益を達成し、24年3月期も成長継続を見込んでいる銘柄を探った。
下表では、第1弾を配信した21日時点の時価総額が800億円以上3000億円未満の3月期決算企業(銀行を除く)を対象に、24年3月期に経常利益が連続で最高益を見込み、かつ同利益が前期と比べて5%以上伸びる見通しを示している28社を選び出し、増益率が大きい順に記した。
増益率トップとなったのは、パーキンソン病専門の有料老人ホーム「PDハウス」を運営するサンウェルズ <9229> [東証G]。24年3月期は「PDハウス」9施設を新たに開設するほか、既存施設の高稼働なども寄与し、経常利益は前期比2.0倍の23.3億円と6期連続で過去最高益を更新する見通しだ。併せて、26年3月期に経常利益48.8億円を目指す中期経営計画を策定している。
2位には製造派遣・請負大手のUTグループ <2146> [東証P]が入った。今期の経常利益は前期比59.6%増の141億円と2期連続の最高益更新を目指す。主力のマニュファクチャリング事業で部品不足によって遅れていた自動車関連メーカーの生産が回復に向かうほか、景気の影響を受けにくいエリア事業では地域密着型人材サービスの新規案件獲得を強化する構えだ。なお、注力分野の半導体関連は23年後半以降からメーカーによる生産が回復すると想定している。
4位に入ったパワー半導体メーカーのサンケン電気 <6707> [東証P]の今期経常利益は前期比32.2%増の360億円と3期連続の最高益更新を計画する。電動車・先進運転支援システムの普及や世界生産台数の増加を背景に自動車市場向け製品の売上高が2ケタ増加するほか、産業機械市場ではFA・クリーンエネルギー向けのセンサー・パワーデバイスや業務用空調向けパワーモジュールが伸びる。
6位の接着剤最大手であるコニシ <4956> [東証P]の今期業績は経常利益が前期比22.4%増の97億円と4期連続最高益を見込み、配当も前期比5円増の54円に増配する方針だ。化成品事業で自動車業界や産業機器向け製品の成長が続くほか、工事事業では国土強靭化基本計画の推進を背景に老朽化したインフラ整備や維持管理向けの需要拡大を見込む。また、値上げの浸透も採算改善に寄与するとみられる。好業績見通しを受けて、株価は17日に上場来高値2288円まで上値を伸ばす場面があった。
10位にリストアップされたゼリア新薬工業 <4559> [東証P]の今期業績は経常利益ベースで2期連続の最高益更新を目指す。海外を中心に主力製品である潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」やクロストリジウム・ディフィシル感染症治療剤「ディフィクリア」の販売が増加するほか、滋養強壮剤「ヘパリーゼ群」なども伸びる見込みだ。好調な業績を背景に、株価は約4年8ヵ月ぶりの高値圏を快走する展開となっている。
このほか、今期に連続最高益見通しを示すとともに配当も増やす方針の企業に年初来高値を更新するものが目立つ。16位のオカムラ <7994> [東証P]、17位のみずほリース <8425> [東証P]、22位のアマノ <6436> [東証P]、26位のユアサ商事 <8074> [東証P]、27位のジャックス <8584> [東証P]は配当利回りが3%を超えており、積極的な株主還元も評価されているようだ。
┌─── 経常利益 ───┐ 最高益 予想
コード 銘柄名 増益率 24年3月期 23年3月期 連続期数 PER
<9229> サンウェルズ 104 2330 1140 6 58.2
<2146> UT 59.6 14100 8834 2 12.1
<9919> 関西フードM 52.2 8150 5355 4 20.4
<6707> サンケン 32.2 36000 27229 3 18.6
<7366> りたりこ 31.7 3700 2809 11 25.1
<4956> コニシ 22.4 9700 7927 4 12.4
<8174> 日ガス 21.4 18700 15401 2 20.8
<4680> ラウンドワン 19.9 20010 16690 2 14.4
<4373> シンプレクス 18.8 8667 7298 4 21.9 *
<4559> ゼリア新薬 18.7 9000 7579 2 15.8
<7518> ネットワン 18.1 24400 20660 2 15.4
<6516> 山洋電 18.1 16800 14226 3 7.2 *
<9090> AZ丸和HD 17.2 14000 11949 9 29.5
<8771> イー・ギャラ 15.8 4900 4231 20 31.0
<2175> エスエムエス 13.7 9960 8759 20 35.7
<7994> オカムラ 13.6 21500 18924 5 11.1
<8425> みずほリース 12.2 45000 40110 2 6.7
<6544> Jエレベータ 11.8 5700 5100 7 49.1
<9069> センコーHD 10.9 29000 26151 13 8.4
<9759> NSD 10.6 14000 12662 5 23.8
<8919> カチタス 9.9 15204 13833 9 19.0
<6436> アマノ 9.1 18500 16960 2 17.3
<7906> ヨネックス 7.4 10700 9961 3 15.4
<2317> システナ 6.9 10644 9955 3 16.4
<8022> ミズノ 6.8 15000 14039 2 8.4
<8074> ユアサ商 6.6 16400 15382 2 7.9
<8584> ジャックス 5.4 33500 31769 3 7.0
<9039> サカイ引越 5.2 12707 12080 2 10.7
※経常利益の単位は百万円。23年1月以降に新規上場した銘柄は除いた。
※連続期数は同一会計基準における期数。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
株探ニュース
下表では、第1弾を配信した21日時点の時価総額が800億円以上3000億円未満の3月期決算企業(銀行を除く)を対象に、24年3月期に経常利益が連続で最高益を見込み、かつ同利益が前期と比べて5%以上伸びる見通しを示している28社を選び出し、増益率が大きい順に記した。
増益率トップとなったのは、パーキンソン病専門の有料老人ホーム「PDハウス」を運営するサンウェルズ <9229> [東証G]。24年3月期は「PDハウス」9施設を新たに開設するほか、既存施設の高稼働なども寄与し、経常利益は前期比2.0倍の23.3億円と6期連続で過去最高益を更新する見通しだ。併せて、26年3月期に経常利益48.8億円を目指す中期経営計画を策定している。
2位には製造派遣・請負大手のUTグループ <2146> [東証P]が入った。今期の経常利益は前期比59.6%増の141億円と2期連続の最高益更新を目指す。主力のマニュファクチャリング事業で部品不足によって遅れていた自動車関連メーカーの生産が回復に向かうほか、景気の影響を受けにくいエリア事業では地域密着型人材サービスの新規案件獲得を強化する構えだ。なお、注力分野の半導体関連は23年後半以降からメーカーによる生産が回復すると想定している。
4位に入ったパワー半導体メーカーのサンケン電気 <6707> [東証P]の今期経常利益は前期比32.2%増の360億円と3期連続の最高益更新を計画する。電動車・先進運転支援システムの普及や世界生産台数の増加を背景に自動車市場向け製品の売上高が2ケタ増加するほか、産業機械市場ではFA・クリーンエネルギー向けのセンサー・パワーデバイスや業務用空調向けパワーモジュールが伸びる。
6位の接着剤最大手であるコニシ <4956> [東証P]の今期業績は経常利益が前期比22.4%増の97億円と4期連続最高益を見込み、配当も前期比5円増の54円に増配する方針だ。化成品事業で自動車業界や産業機器向け製品の成長が続くほか、工事事業では国土強靭化基本計画の推進を背景に老朽化したインフラ整備や維持管理向けの需要拡大を見込む。また、値上げの浸透も採算改善に寄与するとみられる。好業績見通しを受けて、株価は17日に上場来高値2288円まで上値を伸ばす場面があった。
10位にリストアップされたゼリア新薬工業 <4559> [東証P]の今期業績は経常利益ベースで2期連続の最高益更新を目指す。海外を中心に主力製品である潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」やクロストリジウム・ディフィシル感染症治療剤「ディフィクリア」の販売が増加するほか、滋養強壮剤「ヘパリーゼ群」なども伸びる見込みだ。好調な業績を背景に、株価は約4年8ヵ月ぶりの高値圏を快走する展開となっている。
このほか、今期に連続最高益見通しを示すとともに配当も増やす方針の企業に年初来高値を更新するものが目立つ。16位のオカムラ <7994> [東証P]、17位のみずほリース <8425> [東証P]、22位のアマノ <6436> [東証P]、26位のユアサ商事 <8074> [東証P]、27位のジャックス <8584> [東証P]は配当利回りが3%を超えており、積極的な株主還元も評価されているようだ。
┌─── 経常利益 ───┐ 最高益 予想
コード 銘柄名 増益率 24年3月期 23年3月期 連続期数 PER
<9229> サンウェルズ 104 2330 1140 6 58.2
<2146> UT 59.6 14100 8834 2 12.1
<9919> 関西フードM 52.2 8150 5355 4 20.4
<6707> サンケン 32.2 36000 27229 3 18.6
<7366> りたりこ 31.7 3700 2809 11 25.1
<4956> コニシ 22.4 9700 7927 4 12.4
<8174> 日ガス 21.4 18700 15401 2 20.8
<4680> ラウンドワン 19.9 20010 16690 2 14.4
<4373> シンプレクス 18.8 8667 7298 4 21.9 *
<4559> ゼリア新薬 18.7 9000 7579 2 15.8
<7518> ネットワン 18.1 24400 20660 2 15.4
<6516> 山洋電 18.1 16800 14226 3 7.2 *
<9090> AZ丸和HD 17.2 14000 11949 9 29.5
<8771> イー・ギャラ 15.8 4900 4231 20 31.0
<2175> エスエムエス 13.7 9960 8759 20 35.7
<7994> オカムラ 13.6 21500 18924 5 11.1
<8425> みずほリース 12.2 45000 40110 2 6.7
<6544> Jエレベータ 11.8 5700 5100 7 49.1
<9069> センコーHD 10.9 29000 26151 13 8.4
<9759> NSD 10.6 14000 12662 5 23.8
<8919> カチタス 9.9 15204 13833 9 19.0
<6436> アマノ 9.1 18500 16960 2 17.3
<7906> ヨネックス 7.4 10700 9961 3 15.4
<2317> システナ 6.9 10644 9955 3 16.4
<8022> ミズノ 6.8 15000 14039 2 8.4
<8074> ユアサ商 6.6 16400 15382 2 7.9
<8584> ジャックス 5.4 33500 31769 3 7.0
<9039> サカイ引越 5.2 12707 12080 2 10.7
※経常利益の単位は百万円。23年1月以降に新規上場した銘柄は除いた。
※連続期数は同一会計基準における期数。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
株探ニュース