ヴィンクス---1Q増収・2ケタ増益、事業成長と安定的収益の確立に注力
ヴィンクス<3784>は10日、2023年12月期第1四半期(23年1月-3月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比7.8%増の85.40億円、営業利益が同13.6%増の9.57億円、経常利益が同9.7%増の9.32億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同10.9%増の6.17億円となった。
ニューリテール戦略については、全国展開するホームセンターより基幹システムの統合案件を受注、全国展開するドラッグストアグループより自社QRコード決済システムの開発案件等を受注、スーパーマーケット等よりRPAの導入案件を受注した。
特定顧客化戦略については、関東地方中心に展開するスーパーよりプロセスセンター構築案件を受注した。
グローバル市場戦略については、総合小売業グループの中国現地法人よりビジネスポータルサービス基盤の運用業務を受注した。
事業構造改革については、クラウド型サービスの提供拡大や利用料型サービスなどストック型ビジネス(サービス事業)の拡大を推進した。同社グループにおけるシステム開発の生産性向上を図るべく、中国及びベトナムでのオフショア開発や経営管理体制とプロジェクト管理体制を確立するために必要な各種施策を実施してきた。また、プロジェクトマネージャーの育成にも注力し、各プロジェクトにおける運用・品質管理を強化するためにPMOを中心として、品質を保持しながら計画的且つ効率的にプロジェクトを遂行することに取り組んできた。
売上高については、国内小売業におけるDXのニーズの高まりと、既存顧客への更なる深耕が奏功したこと等により、増収となった。利益面については、増収に伴い、各利益ともに増益となった。
2023年12月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比3.0%増の327.00億円、営業利益が同3.1%増の31.95億円、経常利益が同3.0%増の31.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同3.1%増の21.15億円とする期初計画を据え置いている。
《AS》
提供:フィスコ