インタースペース---2Q増収、インターネット広告事業・メディア運営事業ともに順調に推移
インタースペース<2122>は9日、2023年9月期第2四半期(22年10月-23年3月)連結業績を発表した。売上高は前年同期比7.6%増の37.76億円、営業利益は同4.5%増の5.66億円、経常利益は同12.6%減の6.15億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同7.6%減の4.13億円となった。
インターネット広告事業の売上高は前年同期比5.2%増の23.38億円、セグメント利益は同6.6%増の3.53億円となった。主力のアフィリエイトサービス「アクセストレード」においては、通信サービスや求人等の広告需要を取り込んだほか、リスキリングなどの教育関連企業からの広告受注も好調に推移した。また、海外事業においては、現地メディアパートナーの新規開拓に注力した結果、登録メディアパートナー数は150万を超えるまでに成長した。さらに、店舗向けアフィリエイトサービス「ストアフロントアフィリエイト」においては、継続課金型サービスの販売チャネル拡大に注力したほか、ストック収益の積み上げを図るため、新たな自社コンテンツとなるクラウドバックアップサービス「ポケットバックアップ」をリリースした。
メディア運営事業の売上高は同11.6%増の14.38億円、セグメント利益は同1.1%増の2.12億円となった。主力の「ママスタ」においては、記事コンテンツの充実を図ったほか、全国3万人以上のママ・パパに子育てに関するアンケートを実施、その結果を「こども・若者」輝く未来実現会議を通して提出するなど、ウェブメディアの枠を超えるような活動にも注力した。また、連結子会社の4MEEEが運営するフェムテック・ヘルスケアアプリ「4MOON(フォームーン)」では、運動不足解消のためウォーキングの習慣化に繋がる新機能をリリースし、ユーザーエクスペリエンスの向上を図った。さらに、連結子会社のユナイトプロジェクトが運営する「塾シル」においては、ターゲットを絞った営業活動が奏功し、掲載教室数は順調に推移した。
また、経常利益が減少している主な要因は、前年度に投資事業組合運用益が計上された影響によるものだ。
2023年9月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比3.9%増の74.00億円、営業利益が同3.0%増の11.00億円、経常利益が同7.2%減の12.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同36.7%増の7.70億円とする期初計画を据え置いている。
《YI》
提供:フィスコ