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3914 JIG-SAW

東証G
3,675円
前日比
-100
-2.65%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
8.46
時価総額 248億円

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JIG-SAW---1Q増収・2ケタ増益、月額課金売上が過去最高のプラス成長


JIG-SAW<3914>は、8日、2023年12月期第1四半期(23年1月-3月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比9.0%増の8.01億円、営業利益が同28.2%増の2.16億円、経常利益が同31.6%増の2.17億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同23.2%増の1.45億円となった。

同社グループは、独自に保有する基盤コア技術をベースに、システムマネージ、クラウドマネージ、IoT、IIoT分野に加え、あらゆる物質や細胞にまでリーチするIoE(Everything)、そして人間の能力を拡張させるIoA(Abilities)分野における研究開発・ビジネスデザイン及びプロジェクトを、グローバル規模で着実に進めている。

クラウド・IoT分野全体を包括するデータコントロール事業の売上は、安定した完全ストック型ビジネスの継続課金売上と一時的なスポット売上で構成されているところ、当第1四半期においても、引き続き月額課金案件の受注獲得を推進し、前年同期と比較して月額課金売上は0.70億円純増した。これにより、上場以来33四半期連続で過去最高の月額課金売上のプラス成長となり、極めて堅調に推移している。なお、過去最高を超える金額の先行投資を継続して実施しているが、営業利益および経常利益は大幅な増加となった。

昨今、IoT市場では、製造機器のサブスクリプションといえるEaaS(Equipment as a service)が注目を集めており、大量生産・大量出荷型モデルからの転換が起こり始めている。このEaaSは、同社がかねてより予測し、志向し続けたIoTビジネスのあり方そのものであり、IoTエンジン「NEQTO」をベースにEaaSを支えるNo.1コアエンジン(IoTソフトウエア)のライセンス及びOEM提供を目指してきたところである。その取り組みを強化させるべく、米国の電子制御メーカーHoneywellグループのTridium社との提携等を契機に、新規プロジェクトが実行フェーズに入っている。また、各種クラウドを包括管理する「JIG-SAW PRIME」は、データコントロール事業に密接に関連し、重要な社会インフラとなっているクラウド環境における企業ニーズを背景に、前年同期と比較して取引総額が3.22億円(前年同期比92.2%増)拡大した。さらに、視覚再生プロジェクト「NEW VISION」について、動物行動解析分野におけるAI算出によるベクトルデータをベースとしたアルゴリズム・システムが日本で特許査定を受領した。今後の高い事業成長を実現すべく、将来に向けた先行投資の金額は過去最高を更新し、前年同期と比較し約0.28億円増加となった。

2023年12月期通期の連結業績予想については、ストック型ビジネスの堅調な推移により現時点において過去最高の売上高が見込まれる状況だが、国内だけにとどまらないデータコントロール事業の業容拡大やグローバルIoTビジネスの大きな成長及び自動運転ソフトウエアの商用化等への事業投資に関する不確定な要素が多く、適正かつ合理的な業績予想の策定が困難であるため、業績予想を開示していない。

《SI》

 提供:フィスコ

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