ネットイヤーグループ---23年3月期営業利益が2ケタ増、期末配当金の増配を発表
ネットイヤーグループ<3622>は28日、2023年3月期決算を発表した。売上高が前期比14.7%増の39.19億円、営業利益が同37.1%増の2.81億円、経常利益が同36.6%増の2.80億円、当期純利益が同65.5%減の2.00億円となった。
同社は、培ってきたユーザーエクスペリエンスデザイン(顧客体験設計)とデジタルマーケティングの知見を活かし、顧客企業のマーケティング活動とDXを支援する事業を行っており、既存サービスの拡大と、更なる成長基盤の開発を目的として新たなサービスの立ち上げに取り組んでいる。
既存サービスに関しては、DXに関する提案活動の強化や、強固な顧客基盤と高いシステム開発力を持つ親会社のエヌ・ティ・ティ・データ<9613>との協業強化により、通信業界、小売業界の主要顧客を中心に受注が好調に推移した。また同社サービスの価値向上に向けたデザイン人材の育成を目的として、特定非営利活動法人人間中心設計推進機構(HCD-Net)が実施する「人間中心設計専門家資格」の取得支援制度を開始した。
新サービスについては、社会課題の解決を目的とした顧客企業の事業開発を支援する組織を新設し、サービスの提供を開始している。また従業員の仕事と介護の両立に対する支援として、一般社団法人日本顧問介護士協会(静岡県静岡市)が提供する顧問介護士サービスを導入するとともに、高齢化社会における介護離職問題の軽減支援を目的として同協会とDX推進に関する業務提携を行った。さらには、「廃校の利活用」を核とした地域創生への貢献として、愛媛県宇和島市と包括提携協定を締結し、地域経済の活性化を協働して推進して行く取組みを開始している。
2024年3月期通期の業績予想については、売上高は前期比4.6%増の41.00億円、営業利益は同6.7%増の3.00億円、経常利益は同6.6%増の2.99億円、当期純利益は同4.4%増の2.09億円を見込んでいる。
また、2023年3月期の期末配当については、直近の予想1株当たり3.25円から2.50円増配の1株当たり5.75円とすることを発表した。
《YI》
提供:フィスコ