富士通は続落、今期営業益横ばい見通しも増配及び高水準の自社株買い発表で押し目買い観測
富士通<6702>が3日続落となった。同社が27日取引終了後に発表した23年3月期決算は営業利益が前の期比53%増の3356億1400万円と大幅な伸びを達成、過去最高利益を更新した。ただ、24年3月期については前期比1%増の3400億円と保守的な見通しで、これを嫌気して売りが先行している。一方、同社は株主還元の強化を打ち出しており、年間配当は前期実績に20円増配となる260円を計画。更に、発行済み株式数の6.37%相当の1200万株、金額ベースで1500億円を上限とする高水準の自社株買いを実施することを発表しており、これを拠りどころに下値では押し目買いも観測され下げは小幅にとどまっている。
出所:MINKABU PRESS
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