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本日の注目個別銘柄:IPS、コスモスイニ、乃村工芸など


<3796> い生活 602 +6
続伸。前日に23年3月期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の1.8億円から2.3億円に引き上げた。SaaSのサブスクリプション売上に加え、SaaSのアドオン機能などのシステム受託開発及びSaaSの導入・運用支援サービスなどのソリューション売上が想定を上回って推移したようだ。前場はプラス圏で推移したものの、連騰警戒感から後場からは利食い売りが優勢となる場面もあり、一時はマイナス転落も

<4770> エルミック 379 +18
大幅続伸。前日に23年3月期の業績上方修正を発表。営業利益は従来予想の1.3億円から1.7億円、前期比87.9%増に引き上げ。付加価値の高いソリューション提案活動の注力によって販売先が拡大したほか、プロジェクトマネジメント強化に伴う開発原価低減や経費削減効果なども顕在化のもよう。第3四半期決算時に0.7億円から1.3億円に大幅上方修正しており、それに続く上方修正にインパクトも強まる形へ。

<1721> コムシスHD 2526 0
いってこい。前日に23年3月期の業績下方修正を発表。営業利益は従来予想の380億円から320億円に引き下げた。工期延伸によるコスト増及び想定を上回る資材価格高騰のほか、大型プロジェクトにおいて一過性の損失を計上したことが背景としている。ただ、第3四半期までの状況から下振れ自体は想定線であり、新年度も連続増配傾向が継続するとみられることから、目先の悪材料出尽くしとも捉えられた。

<8844> コスモスイニ 575 +36
大幅続伸。前日に23年3月期の収益・配当予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の35億円から49億円、前期比46.2%増に、年間配当金は従来計画の9円から14円にまで引き上げている。入国制限の緩和や国内の旅行需要喚起策の推進などで宿泊事業の稼働率及び客室単価が想定以上に改善したこと、オフィス移転・内装工事の受注が計画比増加したことなどが収益上振れの背景となっている。

<9716> 乃村工芸 956 +51
大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も850円から1200円に引き上げている。事業環境底打ちの中、手持ち工事及び堅調な需要による増収効果に加え総利益率上昇も寄与し、26年2月期までの営業利益年平均成長率は33.5%増と大幅な改善を見込むとしている。万博案件の寄与なども期待しているもよう。

<4335> IPS 844 +101
急伸。前日に23年6月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の2.5億円から3億円、前期比24.5%増に引き上げ、年間配当金も従来計画の20円から30円に引き上げている。営業体制の強化による新規案件の着実な受注獲得、プロジェクト体制の強化や品質管理体制の効果などが利益率向上にも寄与のようだ。上半期は7割超の減益であったため、上方修正にはポジティなサプライズも。

<1925> 大和ハウス 3328 +87
大幅続伸。前日に23年3月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の3600億円から4650億円にまで引き上げ、退職給付に関する数理差異発生で966億円が上乗せとなるが、これを除いたベースでも3684億円に上振れとなる。ホテル事業と不動産売却益の上振れが背景のようだ。金融政策変更の影響なども懸念されていた中、実態ベースでの上振れに安心感が強まる格好へ。

<3635> コーエーテクモ 2371 +62
大幅続伸。前日に23年3月期の決算を発表。営業利益は391億円で前期比13.3%増益となり、従来計画の340億円を大きく上回った。コンセンサスも30億円程度上振れ。年間配当金も従来計画48円から50円に引き上げ。一方、24年3月期営業利益は375億円で同4.2%減と減益見通しに。市場予想は420億円程度に。ただし、例年保守的な傾向が強いこともあり、実績値の上振れをプラス視する動きが優勢に。

<6503> 三菱電 1683 +53.5
大幅続伸。自動車機器事業について抜本的な構造改革を実施すると発表している。意思決定プロセスの簡素化、スピーディーな事業運営を目指し、同事業を分社化する方針。CASE関連事業は技術シナジー見込める企業との協業を模索、電動パワステなどの事業は収益性の期待できる分野にリソースを集中、課題事業については早期の事業終息を進めるなどとしている。今後の収益改善につながっていくとの期待が先行の形へ。

<6594> ニデック 6685 +61
続伸。前日に23年3月期決算を発表、営業利益は1001億円で前期比41.3%減となり、従来計画の1100億円を下振れた。構造改革費用の計上により、1-3月期は243億円の赤字に。一方、24年3月期は2200億円で同2.2倍の見通で、市場コンセンサスをやや上回る。構造改革費用計上の一巡に加え、イーアクセルの収益改善なども見込んでいる。直近では警戒感も先行していたとみられ、安心感につながった。
《ST》

 提供:フィスコ

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