個人投資家hina:「バフェット氏関連の注目株とその理由」【FISCOソーシャルレポーター】
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「hina」氏(ブログ名:hinaの株ブログ)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2023年4月21日15時に執筆
『hinaの株ブログ』を執筆しておりますhinaと申します。ニッポン放送の人気番組【飯田浩司のOK!Cozy up!週末増刊号】に毎週レギュラー出演中。Yahoo!特設掲示板にて、「ピストン西沢とhinaの投資部屋」を運営中。CAMPFIREコミュニティにて投資情報配信サロン「hinaの株プレミアム」を開設、市場営業日には毎日メルマガを配信しています。株の入門書『超ど素人が極める株』は翔泳社から出版。増刷中です。
4月11日に米著名投資家のウォーレンバフェット氏が日本株への追加投資を示唆したことで、5大商社である、伊藤忠<8001>、丸紅<8002>、三菱商事<8058>、三井物産<8031>、住友商事<8053>が翌日軒並み買われてスタートしました。日経新聞の記事には「今は5大商社しかもっていないが、次の投資先は常に頭の中にある。」とあり、商社株の次にくるバフェット氏の銘柄探しに市場の注目が集まりつつあります。
エネルギー?、銀行?、非鉄金属?など思惑は広がるところですが、バフェット氏の投資法は少ない銘柄への集中投資となることでしょうし、その銘柄を一本釣りで当てるのは至難の業でもありますね。そして、バフェット氏の買いが意識されて急騰していた商社株はその後一旦軒並みマイナス圏に沈む動きもありました。
バフェット氏が日本の商社株を5%以上買いにしたことを発表したのは、約3年前の2020年8月31日でした。ただ、それぞれの銘柄はその日から翌日にかけて買われていったのですが、すぐにその時の高値をつけてピークアウトしていき、そこから2か月間は下げ続けることになりました。
長期投資家の凄い人が来たから!と飛びついた短期投資家たちが、飛びつき買いをして株価が目先下がっていったら投げ合戦になってしまったような値動きとなったのです。その発表から2か月したら株価は底入れした格好で、それ以降は上昇続きとなり、結局2020年の8月末から9月初めに付けた高値はあっさりと更新していくことになるわけですが、こうした目先筋の飛びつき買いの整理が続くことが過去には見られました。今回も報道後に商社株はバフェットさんフィーバーのような動きになったのですが、ここからしばらくは、短期筋の整理商いで押す場面もあるかもしれません。
気になっている銘柄は住友商事<8053>です。私のメルマガでも取り上げて19日には高値更新となっています。同社は住友系の総合商社です。上の話からの続きですが、商社株の中ではこの銘柄かなと思っています。理由は、
1、バフェット氏の商社株を増やすという話があり、長期目線では買い目線でよいのでは、というのが一つ
2、大学ファンドが買いにする銘柄として、流動性の高い高配当で安定的な銘柄に投資するのではとされていることから、商社株は投資の対象とされそうなのが一つ
3、東証がPBR1倍割れ銘柄に是正を促しているのが一つ
この3点からみて商社の中では住友商事の伸びしろがあるのでは、とみています。
PBRは5大商社の中でも一番低い0.82倍、配当利回りは4.72%と一番高くなっています。
PBRに関して1倍にまで高めるとしたら、ここから+22%ほどの株価の上昇が必要となります。高配当利回り銘柄で、PBR1倍割れ是正という二つの観点から、住友商事を押し目狙いの目線で見ています。住友商事株は今回の報道で直近の高値圏にあります。3月9日に付けた上場来高値は2488円。直近高値は2501円です。短期筋も含めて、飛びつき買いをしていますので新規買いする場合は少し押してくるのを待ちたい場面ですね。3月16日に付けた安値が2218円。今年の1月5日に付けた安値が2133円。2200円から2100円ぐらいまでの水準が下値支持となってくれないかなとみていますが、この水準に近いところでエントリーできれば良さそうです。商社株は短期売買の対象ではなくて、ちょっと長めで、配当も取りたい。くらいのスタンスで見ていくのが安心かなと思います。
執筆者名:hina
ブログ名:hinaの株ブログ
《TY》
提供:フィスコ