レンティア Research Memo(7):2023年12月期は先行投資が続き1.3%の営業減益予想
■今後の見通し
1. 2023年12月期の業績見通し
コーユーレンティア<7081>の2023年12月期の連結業績は、売上高27,700百万円(前期比5.8%増)、営業利益2,400百万円(同1.3%減)、経常利益2,400百万円(同0.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,470百万円(同17.7%増)と予想されている。なお2023年12月期第1四半期からICT事業を新たに第4のセグメントとして切り分けることを発表済みである。
2. セグメント別見通し(新セグメント切り分け前)
(1) レンタル関連
売上高20,700百万円(前期比5.6%増)、営業利益2,210百万円(同4.0%減)を見込んでいる。大型プロジェクトが引き続き牽引しイベント需要も回復すると予想されることから積極的な営業展開を図り増収を計画している。コロナ関連BPOサービスは需要の低下が予想されるが、BPO自体は今後も底堅く成長する見込み。またジービーエス等3社が有する中堅・中小企業の顧客に対し、ICT機器のレンタルやネットワーク構築、インフラサービスをはじめ、お客様のICT環境の整備ををワンストップで提供することにより、中小企業の新たなチャネルに進出し事業拡大を図っていく。
(2) スペースデザイン
売上高4,400百万円(前期比1.4%増)、営業利益144百万円(同2.3%増)を見込んでいる。引き続き採算性を意識した受注活動の「選択と集中」対策を強化することで増収増益を目指す。その一方で、マンション市場の需要動向に左右されない強固な事業基盤を確立するため、マンション市場以外の受注拡大にも取り組み、収益性の向上を目指す。
(3) 物販
売上高2,600百万円(前期比15.4%増)、営業利益46百万円(前期は9百万円の損失)を見込んでいる。官公庁等の予算配分に左右されるのは避けられないが、マネジメント強化・マーケティング強化を図ることにより、業績改善を目指す。顧客の開拓・拡大を一段と進め、一貫した商品・サービスの提供を行い、顧客の利便に貢献する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
《YI》
提供:フィスコ