三菱UFJに思惑錯綜、金融システム不安の後退も株価の戻り足鈍い
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>の上値が重い。前日終値近辺で強弱観を対立させているが、やや売りに押され弱含みで推移している。米銀の相次ぐ破綻や欧州大手銀の経営不安などを背景にメガバンクの株価も3月中旬に波乱展開に見舞われた。足もとでは世界的に金融システム不安が和らいだことで金融株には買い戻しの動きがみられるが、そのなかメガバンクの戻り足が鈍く、実需筋の売りが続いている可能性もある。同社は4月下旬に予定していた円建て永久劣後債であるAT1債の発行を5月中旬以降に延期することが報じられており、市場ではこうした動きをネガティブ視する声も出ている。
出所:MINKABU PRESS
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