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今日の為替市場ポイント:米金融不安緩和でリスク回避の円買い縮小も


29日のドル・円は、東京市場では130円76銭から132円05銭まで上昇。欧米市場では131円60銭まで下げた後、132円89銭まで上昇し、132円87銭で取引終了。本日30日のドル・円は主に132円台で推移か。米金融不安はある程度解消されており、リスク回避的な円買いは縮小する可能性がある。

報道によると、米連邦準備制度理事会(FRB)のバー副議長は29日に開かれた下院金融サービス委員会の公聴会で証言し、「今後の政策決定については入手されるデータ、金融情勢の変化を見極め、会合ごとに判断を下す」と述べた。市場参加者の間からは、「金融機関の連鎖的な破綻が起きる可能性は低下した」との声が聞かれている。金融不安は解消されつつあるようだが、投資家の多くは金融当局の取り組みや米地銀の株価動向などを注意深く観察し、金利上昇が銀行経営などに与える影響などについて慎重に検討することが必要であると考えている。そのため、リスク選好的な為替取引がただちに拡大する可能性は低いとみられる。

《CS》

 提供:フィスコ

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