ベイシス Research Memo(7):社内RPA推進により手作業時間を大幅に削減
■トピックス
2022年6月期の社内RPA(Robotic Process Automation:自動化を実現するソフトウェア)の取り組みにおいて、社内業務の手作業処理時間を4,256時間削減した。ベイシス<4068>はRPAエンジニアリングサービスを提供している企業として積極的に社内業務のRPAを推進している。社内業務のRPAを進める「RPA推進チーム」へ、他部署がRPA化したい業務の依頼をすることができ、チームは依頼を受領後に、業務ヒアリングから要件定義などの上流工程を経て、Robot開発に取り組む。2022年6月期においては、新規に限った依頼の部署数は9部署(44Robot)あり、そのうち9部署(30Robot)で運用を開始することができた。
また、全国の拠点で日々施工している、屋内での光回線配線工事において、地方拠点発案によるRPA活用が行われ、光回線配線工事に必要な資料(工程表・現場情報・図面など)の展開の自動化により280分/日の作業量を削減した。また、現場への入場及び退場時におけるチェックの自動化など、東京本社だけではなく地方拠点でもRPA活用が推進されており、全国の各プロジェクトでの効率化、品質向上が図られている。
■CSR活動、SDGsへの取り組み
「ふくしま応援企業ネットワーク」に参画し、福島県の風評被害の払拭、及び復興に貢献している。「ふくしま応援企業ネットワーク」とは、福島県の原子力発電所事故による風評被害の払拭と、震災、事故の風化防止を目的として、福島県産品の購入促進や福島県内観光施設の利用促進等を主体とした「福島復興推進運動」を推進する協議会である。
福島県の名産品を全社員に配布し、食べて応援することで、SDGsの「17の目標」のうち「11.住み続けられるまちづくりを」「17.パートナーシップで目標を達成しよう」にも貢献することができると考え実施した。社員からは「これから知識と自分にできることを増やしていきたい」「SDGsに関する勉強をしてみたい」「家族と一緒に学べるいい機会だった」といったコメントが寄せられているようである。今後はSDGsに関するワークショップなどを通じて理解を深めていき、社員一丸となってサステナビリティへの取り組みを推進していく予定である。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
《NS》
提供:フィスコ