アシロ---1Qは40%超増収、リーガルメディア・派生メディアともに売上収益が順調に増加
アシロ<7378>は17日、2023年10月期第1四半期(22年11月-23年1月)連結決算(IFRS)を発表した。売上収益が前年同期比41.5%増の6.87億円、営業利益が同44.7%減の0.79億円、税引前利益が同45.8%減の0.77億円、四半期利益が同62.1%減の0.37億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益が同54.3%減の0.45億円となった。
なお、同社は2025年10月期に売上収益55億円、営業利益11億円の達成を主な目標とする中期経営計画を策定しており、そのための施策として当期を中長期的な成長のための投資を積極化させる「成長投資期間」と位置付けていることから、各段階利益に関しては前年同期比減益となっている。
収益の大部分を占めるリーガルメディアでは、新規開拓を推し進めるとともに、契約後の顧客サポートを行うカスタマーサクセス活動の強化により解約率の引き下げ並びに既存顧客からの追加受注に注力し、2023年1月における掲載枠数は2,094枠(前年同月比29.2%増加)、掲載顧客数は830件(前年同月比32.4%増加)となり、順調に伸長している。また、派生メディアにおいては、経済正常化に向けた企業の採用意欲の高まり等を受けたこと等から、転職メディア「キャリズム」の案件数が増加し、当第1四半期における問合せ数は9,503件(前年同期比21.1%増加)となり、大幅に増加した。
リーガルメディアと派生メディアで構成されるリーガルメディア関連事業としての売上収益は前年同期比39.7%増の6.40億円、セグメント利益は同6.0%増の2.27億円となった。リーガルメディアの掲載枠数及び掲載顧客数の増加に伴う掲載料収入等の増加に加えて、派生メディアにおいては転職メディア「キャリズム」の案件数が増加した。なお、リーガルメディアの売上収益は同31.4%増の4.35億円、営業利益は同17.6%増の1.75億円となった。また、派生メディアの売上収益は同61.3%増の2.05億円、営業利益は同20.7%減の0.51億円となった。
HR事業の売上収益は同14.3%増の0.30億円、セグメント損益は0.24億円(前年同期は0.11億円の利益)となった。人材紹介サービスの登録者数並びに成約者数が順調に増加した。
保険事業の売上収益は0.15億円、セグメント損益は0.32億円となった。
2023年10月期通期の連結業績予想については、売上収益が前期比29.9%増の28.61億円、営業利益が同83.5%減の0.80億円、税引前利益が同84.2%減の0.75億円、当期利益が同97.9%減の0.07億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同90.5%減の0.33億円とする期初計画を据え置いている。
《SI》
提供:フィスコ