信用
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)のみができる銘柄
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4772 ストリームM

東証G
131円
前日比
+14
+11.97%
PTS
132円
22:38 11/22
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
26.3 2.36
時価総額 152億円
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明日の株式相場に向けて=欧州の金融不安の先に見えるもの

 週明け20日の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比388円安の2万6945円と大幅反落。日経平均は前週末の上昇分を全部吐き出す下げとなり、フシ目の2万7000円大台ラインも終値で下回った。プライム市場の値下がり銘柄数は1700を上回り、これは全体の94%に相当する。通常、これだけ売り圧力の強い地合いで日経平均の下落率が1.4%程度で収まっているのは、逆に言えば先物主導の売り仕掛けではないことの証明でもあり、それだけに気持ちが悪い部分もある。

 日経平均の値動きだけ見ればこれまでのボックス圏往来相場の続きといってもよく、そうであれば今は買い場を示唆している。現在はベクトルの向きがボックス下限に向かう動きと判断した場合、そろそろ買い下がりで対処していいタイミングにある。

 ただ、局地的な嵐で終わるという見方が強かった米銀の破綻が欧州に飛び火し、クレディ・スイス<CS>の救済合併で幕引きとはなりそうもないムードが漂う。クレディの買収金額は日本円にして約4300億円。世界を舞台に縦横無尽に展開するスイスの金融大手だったことを考えると、あまりに小さい金額で驚かされる。昨年末の同社の総資産との比較では180分の1というが、それだけ中身が傷んでいるということになる。

 総論的に判断して、2008年のリーマン・ショック時とは危機感に差があるが、高を括ることはできない。実際、米銀の破綻が相次いだ後も依然として火種は燻ぶったままだ。欧州でもクレディが最初で最後ということはまずないと考えておいた方がよい。信用不安の連鎖は思わぬ奔流を形成する時がある。とりあえず、次に警戒すべきはドイツ銀行<DB>であり、仮に悪い話が救済案とセットで出てきたとして、今のマーケットはヤレヤレと安堵するであろうか。

 そうしたなかも、個別株戦略は機動的に対処すれば十分リターンが見込める。今日のような地合いは有力テーマ株の押し目を拾うチャンスともいえる。人工知能(AI)関連は引き続き目を配っておきたい。圧巻はインフォネット<4444>。前週末17日付で増し担保規制発動にもかかわらず、きょうは上値追いが加速し全般総崩れの相場にあってストップ高で買い物を残す人気となった。また、比較的相場の新しいAI関連株としては海外IT企業の保守やIT研修事業を手掛けるJTP<2488>がここ急動意している。きょうは引け際に手仕舞い売りで値を消したが、上昇一服場面はマークしておきたい。

 また、押し目買い対象としてはAI画像診断やAIコードレビュー、更に量子技術なども同時進行で研究を進めるフィックスターズ<3687>は見逃せない存在だ。更に、AIアルゴリズム開発で先駆しトヨタ自動車<7203>との連携も厚いPKSHA Technology<3993>や、AI搭載IoT統合エッジウェア「Gravio」を手掛けるアステリア<3853>なども今後存在感を高めてくる公算が小さくない。

 このほか、政治的な変化も株式市場に影響を与える可能性がある。岸田文雄首相が韓国の尹大統領を5月に広島で開催されるG7首脳会談に招待する方向にあるという。元徴用工訴訟問題など懸案事項を抱えるなかも、日韓歩み寄りの動きは経済に決してマイナスには作用しない。そうしたなか、韓国アイドルなどエンタメ大手のストリームメディアコーポレーション<4772>やメタバース関連のガーラ<4777>なども全体波乱相場に流されにくい銘柄としてチェックしたい。

 あすのスケジュールでは、東京市場は春分の日で休場。海外では豪中銀の理事会議事要旨(3月開催分)の開示、3月の欧州経済研究センター(ZEW)の独景気予測指数、2月の米中古住宅販売件数などにマーケットの注目度が高い。このほか米20年国債の入札も予定されている。なお、南アフリカ市場は休場となる。(銀)

出所:MINKABU PRESS

最終更新日:2023年03月20日 17時35分

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