貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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5351 品川リフラクトリーズ

東証P
1,666円
前日比
+25
+1.52%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
8.4 0.87 5.40 32.68
時価総額 785億円
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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─いまこそ評価不足の低PER銘柄を見直すとき!


「いまこそ評価不足の低PER銘柄を見直すとき!」

●株は安い時に買って、高く売れば儲かる

 米国の新興躍進企業の豊富な資金を大量に受け入れすぎ、運用に失敗して著名銀行が経営破綻してしまう。さらには、プライベートバンク事業部門の信頼性が高く、運用受け入れ金額が最低5億円以上と超富裕層であってもハードルが高かったスイスの著名銀行が経営危機に陥ったりと、とても信じられないことが相次いで起きている。

 株式投資をしていなければ、とてもドラマティックでエンターテインメントな日々が続いて楽しい――こうした見方もあるかもしれないが、株式投資をする身ではまったく状況は異なり、気持ちが落ち着かない不穏な日々となっている。

 その結果、東京市場では主力株、成長力を秘めた中小型株の別なく、ほとんどの銘柄が急落してしまった。週末に急速に戻した銘柄もあるものの、大抵は谷底でなお低迷を続けている。

 しかし、株式投資の世界では、「株は安い時に買って、高く売れば儲かる」と言われる。そして、これは正しい。

 谷底で低迷しているといっても、それらがすべて上昇するわけではもちろんない。しかし、その銘柄が内包する収益力から見て、あまりに評価が低くなっていれば、それは見直される可能性が高い。

 そんな銘柄を選ぶために、年初からPBR(株価純資産倍率)1倍割れや、PER(株価収益率)10倍以下の銘柄への関心が高まっていたが、今回の全面安で残念ながらそんな視点からの投資の有効性が疑われていることだろう。

●有効度が高いPERで銘柄を選別

 しかし、私に言わせると、いまこそPBR1倍割れやPER10倍以下の銘柄に注目することは成功確率が高い、となる。特にPERは収益力をベースとした評価であり、企業のリアルな収益力を反映していることになり、有効度が高い。

 ただ、実際の投資ではPER10倍割れで選択すると対象となる銘柄数が多くなるので、ここでは5倍台まで(つまり6倍未満)の銘柄からセレクトすることにした。

 具体的にはまずは日本製鉄 <5401> [東証P]になる。鉄鋼最大手ながらPERはなんと4.1倍だ。信じられないくらいの評価の低さであり、ここからの浮上が楽しみだ。

 2018年に施工不備が発覚し、経営危機に陥ったものの、次第に収益回復中のレオパレス21 <8848> [東証P]も見逃せない。PERは4.4倍。危機的状況は去っていることを考えれば、もう少し評価が高まってもおかしくない。

 西武鉄道とプリンスホテルの運営で知られる西武ホールディングス <9024> [東証P]の株価も低迷を続けている。近年は存在感が薄らいでいるのは確かだが、西武の実力が全て失われてしまったわけではない。ホテル事業も今後は蘇生が見込めるため、少し時間はかかるが注目でよい。PERは5.1倍に過ぎない。

 私の住む神奈川を地盤とするノジマ <7419> [東証P]も家電量販店の経営は順調なのに、PERは5.4倍にとどまる。よく訪れる店舗を見る限り、集客に問題はないと見られるだけに株価の回復が見込める。

 市場の人気テーマの1つである半導体関連の中にも低PER銘柄はある。半導体ウエハーや半導体設備向け各種部品に強いフェローテックホールディングス <6890> [東証S]だ。PER5.7倍はこれまた評価が低すぎる。

 鉄鋼業界向け耐火物に強い品川リフラクトリーズ <5351> [東証P]も、業態が地味だからだろうか、株価の評価はPER5.8倍と低く魅力的だ。

 最後にPERとは関係なくKeePer技研 <6036> を。カーコーティング材の製造卸に加え、コーティング施工店の運営も絶好調。株価は足もとで足踏みしているが上昇トレンドへの復帰は早いと見てよい。

2023年3月17日 記


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