propetec Research Memo(5):地域の信頼性に基づく優位性に立脚した競争力を基に事業展開
■戸建住宅事業
1. 事業内容
戸建請負住宅は、事業者が自身で設計や施工を行い、工事費用に自費を投入することを指す。このタイプの住宅建設は、施工管理を行い、コスト削減などの利点があるが、専門知識や経験が必要である。戸建住宅建設を行う際には、法律や規制に沿って行うことも求められるためだ。property technologies<5527>の場合、戸建住宅事業は地域で事業展開する優良企業を買収しながら進めている。2018年に山口で事業を展開するファーストホームを、2019年には秋田で事業を展開するサンコーホームを買収した。両社とも地域No.1の事業者であり、建売ではなく主に注文住宅の請負ビジネスを展開している企業である。高機能のハイエンド住宅から、コスト重視の規格住宅まで展開している。
2. 強み・特徴
戸建住宅事業では買収した先の企業文化を尊重している。共同でビジネスを展開するため、良好な関係を構築することで、事業拡大や新たな取り組みを進めていくためだ。同業他社の買収は、今後も継続して検討される。同社に賛同し同じ思いのある企業、内製化を進めるための施工・テクノロジーにノウハウがあるような、シナジー効果が発揮される企業がその対象である。
戸建住宅会社を取得したことにより、戸建住宅の買取再販もできるようになっている。在籍する建築士や設計士の目利きやノウハウを生かし、良質な住宅の仕入れを可能にしている。また、中古住宅再生事業で取得できた情報ネットワークを用いて、戸建住宅事業の展開にもつなげている。
3. 実績例
(執筆:フィスコ客員アナリスト 石灰達夫)
《SI》
提供:フィスコ