新興市場銘柄ダイジェスト:東京通信は大幅に3日ぶり反発、Enjinが上場来安値
<6562> ジーニー 1843 +90
大幅に6日ぶり反発。国産デジタル屋外広告(DOOH)プラットフォーム「GENIEE DOOH」が外食チェーン経営のガーデン(東京都新宿区)、総合不動産のユニカ(同)と連携を開始すると発表している。今回の連携により、東京・渋谷センター街の入り口付近のビルに設置された3Dビジョン「BIG BOSS ビジョン」でのDOOH広告枠買い付けが可能になるという。都心の大型広告の訴求力に期待した買いが入っているようだ。
<7359> 東京通信 2949 +301
大幅に3日ぶり反発。「事業計画及び成長可能性に関する事項」を開示し、買い材料視されているようだ。メディア事業でGameFi領域へ参入して注力分野として事業拡大を目指すほか、プラットフォーム事業では電話占いに加え、新規サービスのヘルステックやエンタメテックによる成長を目指すとしている。また、Web3.0領域へ積極的に投資し、新たにメタバースと暗号資産ビジネスの支援事業を立ち上げる方針を示した。
<7370> Enjin 1262 -346
上場来安値。23年5月期の営業利益予想を従来の15.00億円から12.23億円(前期実績12.02億円)に下方修正している。PR支援サービスやプラットフォームサービスの下振れ見通しを織り込んだ。未定としていた期末配当予想は22.50円(前期末実績34.50円)とした。年間配当は35.50円(前期実績34.50円)となる。また、上限15万株(2億円)の自社株を取得・消却する。発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は2.0%。
<4570> 免疫生物研究所 530 +80
ストップ高。遺伝子組換えカイコの生産系で組換えヒトフィブロネクチンの生産に成功し、間葉系幹細胞などの培養細胞の足場材として販売を開始したと発表している。フィブロネクチンは細胞外マトリックスタンパク質の一つで、細胞の接着・伸展や移動、増殖、分化などを制御する。遺伝子組換えカイコで生産したフィブロネクチンは、病原体混入のリスクが低い上、機能面でも優れていることが確認できたという。
<3418> バルニバービ 1018 +33
一時ストップ高を付け、昨年来高値を更新した。23年7月期の営業損益予想を従来の2.68億円の黒字から9.23億円の黒字(前期実績4.47億円の赤字)に上方修正している。東京都台東区の販売用不動産の売却を受けた措置。併せて期末配当を従来予想の5.00円から7.50円(前期末実績5.00円)に増額修正した。特別配当として2.50円を加えた。年間配当は10.00円(従来予想7.50円、前期実績7.50円)となる。
<6034> MRT 1269 +101
大幅に4日ぶり反発。13万株(1.70億円)を上限として自社株買いを実施すると発表している。発行済株式数(自社株を除く)に対する割合は2.3%。取得期間は15日から4月26日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行に加え、資本効率の向上や株主還元を図ることが目的としている。自社株買いが好感されていることに加え、前日までの続落を受けて値頃感からの買いも入っているようだ。
《ST》
提供:フィスコ