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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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4388 エーアイ

東証G
576円
前日比
-4
-0.69%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
3.01 12.32
時価総額 40.3億円
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【杉村富生の短期相場観測】 ─逆行高(暴落日の"赤札")銘柄を狙う!


「逆行高(暴落日の“赤札”)銘柄を狙う!」

●米SVBファイナンシャルが7分の1に急落!傘下のシリコンバレーバンクは破綻!

 年初以来、外部環境の厳しさとは裏腹に、順調に上値を追ってきた株式市場だが、ここにきてにわかに波乱の様相を強めている。日経平均株価(ザラバベース)は3月9日に、2万8734円の高値まで買われ、昨年11月24日の高値(2万8502円)を奪回した。1月4日の安値(2万5661円)比の上昇幅は3073円、上昇率は12.0%となる。

 この背景は主に、外国人の買い越しなど需給の好転だ。ただ、マーケットでは「昨年8月17日の高値2万9222円をクリア、ボックスゾーンを上放れる」との期待が高まっていたようだが、そう簡単にはいかないだろう。3月決算期末に向けて法人売りが出るし、機関投資家のポートフォリオ組み替えに伴う買い、ショート筋の買い戻しは一巡している。

 NY市場はいち早く調整局面入りだ。FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長は「データ次第だが、利上げペースを加速する用意がある」と語っている。利上げ打ち止めのタイミングは後ずれしそうだ。3月21~22日のFOMC(連邦公開市場委員会)での利上げ幅は市場予想の0.25%を上回る0.50%の可能性があろう。

 3月10日の雇用統計、14日のCPI(消費者物価指数)の数値がポイントになろう。一方、急激な利上げを受け、新興企業、およびシリコンバレーを拠点とする銀行には経営不振に陥る機関が現れている。その代表が新興企業の40%と取引があるSVBファイナンシャル・グループ<SIVB>だろう。

 株価は急落している。2021年11月には763ドルの高値があったが、直近安値(3月9日)は100ドルだ。結局、傘下のシリコンバレーバンクは破綻した。こういった事例は今後、増えるだろう。なにしろ、昨年3月に利上げがスタート、すでに8回の利上げが行われている。QT(量的金融引き締め)は月間950億ドル(年間1兆1400億ドル)ペースである。

●総論を語らず、各論勝負が有効!

 騰落レシオ(3月9日時点)をみると、日経平均株価が132.98、プライム市場が132.64なのに対し、NYダウは77.80、S&P500指数は75.92と大きな差が生じている。これは金融引き締めの国と超金融緩和の国との違いだろう。逆に考えると、NY市場は底値ゾーン、日本市場は過熱ゾーンとみることができる。

 もちろん、日本市場では総論は別として個別物色機運は極めておう盛だ。この傾向は当分の間、続くだろう。すなわち、各論勝負である。ここはセオリー通り逆行高(暴落日の“赤札”)銘柄を攻める戦術が有効だ。まず、 パチンコ・パチスロ業界変革のメリットを享受するゲームカード・ジョイコホールディングス <6249> [東証S]だろう。

 2023年3月期は92.2%増収、最終2.9倍増益と予想されている。1株利益は252.8円(前期は93.9円)となる。パチンコ・パチスロ業界は玉、コインがなくなり、カード決済に統一される。ゲームカード・ジョイコホールディングスは社名が示すように、この恩恵をフルに受ける。この活況は年内一杯続くと思う。

 リネットジャパングループ <3556> [東証G]はネット型のリユース、PC(パソコン)回収業務を手掛けている。PC、携帯電話のリサイクルによるレアメタル回収は国策である。今夏のG7(先進7ヵ国首脳会談)ではレアメタルの「脱中国」が主要議題になっている。加えて、障がい者就労支援ビジネスも急拡大中だ。

 このほか、元気なのはアルファパーチェス <7115> [東証S]、大谷工業 <5939> [東証S]、インフォネット <4444> [東証G]、エーアイ <4388> [東証G]、トミタ電機 <6898> [東証S]など。アルファパーチェスは大企業の物品購買代行を手掛け、取引先企業の急拡大→業績の急成長が期待されている。

2023年3月10日 記

株探ニュース

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