新興市場銘柄ダイジェスト:メタリアルはストップ高、エーアイが昨年来高値
<5243> note 790 -49
大幅に4日ぶり反落。東証が9日から信用取引に関する規制措置を強化すると発表している。新規の売付及び買付に係る委託保証金率が50%以上(うち現金20%以上)となった。日証金も増担保金徴収措置を実施している。note株は2日に規制解除されてから上昇基調で推移し、7日に上場来高値を記録していた。再び規制が強化されたことを受け、売買の重しになるとの見方から売り優勢となっているようだ。
<4388> エーアイ 1392 +600
昨年来高値。東証が制限値幅の上限を600円に拡大したことを受け、投資資金が流入している。下限は通常通り150円。基準値段は792円で、ストップ高は1392円、ストップ安は642円となる。エーアイは6日の取引終了後にAIチャットポッドの「ChatGPT」とオルツ(東京都港区)の独自モデル「LHTM-2」を活用したサービス提供の実証実験を開始すると発表しており、引き続き買い材料視されている。
<7683> ダブルエー 2980 +164
大幅に反発。23年1月期の営業利益予想を従来の9.01億円から11.86億円(前期実績10.37億円)に上方修正している。宣伝を強化した「跳べるパンプス」などの定番商品が好調に推移したことに加え、婦人靴を取り扱う子会社で新たに投入した商品カテゴリーが奏功し、新規顧客の獲得につながった。新型コロナウイルスの早期収束で香港子会社の回復が早まり、予想を上回ったことも利益を押し上げる見込み。
<6182> メタリアル 1512 +300
ストップ高。子会社のロゼッタ(東京都千代田区)がMATRIX(同)と共同で、AIチャットポッドのChatGPT等によるAI関連製品群を企業のビジネスソリューションとして活用するためのプラットフォーム「Metareal AI(メタリアル・エーアイ)」を開発し、提供を開始すると発表している。独自アプリケーションにとどまらず、世界中の最先端のAIサービスを高速で提供し、日本の企業との橋渡しも担うという。
<9338> INFORICH 10500 +1500
ストップ高。31日を基準日として1株につき5株の割合で株式分割を実施すると発表している。投資単位当たりの金額を引き下げて流動性を高めるほか、投資しやすい環境を整えて投資家層の拡大を図ることが目的。株式分割が好感されていることに加え、INFORICH株は25日移動平均線を下回って推移していたことから値頃感があるとみた向きの買いも入っているとみられる。
<4565> SOSEI 2463 +126
大幅に続伸。東証の承認を受け、15日に東証グロース市場から東証プライム市場に上場区分を変更すると発表している。そーせいグループは「日本発の国際的なリーディングバイオ医薬品企業を目指して挑戦を続け、更なる企業価値向上に努める」などとコメントしている。同社株は4月の最終営業日に東証株価指数(TOPIX)の構成銘柄となるため、パッシブファンドなどの需要が期待できるとの見方から買いが集まっているようだ。
《ST》
提供:フィスコ