【↑】日経平均 大引け| 小反発、朝高も戻り売り圧力で上値は重い (2月28日)
日経平均株価
始値 27515.34
高値 27585.17(09:56)
安値 27400.36(14:33)
大引け 27445.56(前日比 +21.60 、 +0.08% )
売買高 13億8807万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆3819億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反発、前日の欧米株高受け買い優勢
2.米長期金利の上昇一服でハイテク株などに買い戻し
3.上値では戻り売り圧力強く、後場は値を消す展開に
4.個別では値上がり銘柄数を値下がりが大きく上回る
5.売買代金は増勢が目立つ、3兆3000億円台と高水準
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比72ドル高と反発した。米長期金利が低下したことが好感され景気敏感株やハイテク株を中心に買いが優勢となった。
東京市場では、前日の欧米株市場が総じて切り返しに転じたことを受け買い優勢で始まったが、戻り売り圧力も強く、日経平均株価は後場に上げ幅を縮小した。
28日の東京市場は、朝方はリスクを取る動きが先行、日経平均は一時160円程度高くなる場面もあったが、その後は戻り売りに押された。後場に入ると一段と上げ幅を縮小し、下げに転じる局面もあった。一方、押し目では買い向かう動きも健在で、下値抵抗力を発揮した。結局小幅ながらプラス圏で引けている。前日の米国株市場では米10年債利回りが上昇一服となったことで、ハイテク株を中心に幅広く買い戻され、この流れを東京市場も引き継いだ。日経平均、TOPIXともにプラス圏で着地したが個別株でみると値上がり銘柄数を値下がり銘柄数が160以上も上回っている。プライム市場の売買代金は3兆3000億円台で、これはオプションSQ算出日の今月10日以来となる高水準だった。
個別では、三井住友フィナンシャルグループ<8316>が上昇したほか、ゆうちょ銀行<7182>もしっかり。ソフトバンクグループ<9984>も堅調だった。ソシオネクスト<6526>が大幅高に買われ、オリエンタルランド<4661>も物色人気となった。冨士ダイス<6167>が値上がり率トップに買われた。セントラル硝子<4044>も急伸。スターティアホールディングス<3393>が商いを伴い値を飛ばした。フィックスターズ<3687>、サイボウズ<4776>などの上げ足も目立つ。
半面、本日も群を抜く売買代金をこなしたレーザーテック<6920>だが、やや売りに押されマイナス圏で着地した。売買代金2位に急浮上した日本郵船<9101>も後場に利食われ安くなった。日本製鉄<5401>が値を下げ、三菱商事<8058>も下落。任天堂<7974>も軟調だった。シンクロ・フード<3963>が大幅安、アルプスアルパイン<6770>、ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>なども大きく水準を切り下げた。フジ・メディア・ホールディングス<4676>も売られた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、SBG <9984>、安川電 <6506>、エムスリー <2413>、トレンド <4704>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約46円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、KDDI <9433>、第一三共 <4568>、中外薬 <4519>、エーザイ <4523>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約21円。
東証33業種のうち上昇は14業種。上昇率の上位5業種は(1)不動産業、(2)サービス業、(3)精密機器、(4)情報・通信業、(5)小売業。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)鉄鋼、(3)鉱業、(4)証券商品先物、(5)非鉄金属。
■個別材料株
△UT <2146> [東証P]
今期の総還元性向見通し82%を好感。
△クシム <2345> [東証S]
Web3領域でSBI系との業務提携を発表。
△まんだらけ <2652> [東証S]
1月売上高21.3%増で引き続き高水準。
△スタティアH <3393> [東証P]
子会社のホームページ作成ツール提供開始を材料視。
△セ硝子 <4044> [東証P]
価格転嫁推進が奏功し23年3月期業績予想を上方修正。
△元旦 <5935> [東証S]
3月末を基準日として1株を5株に株式分割。
△冨士ダイス <6167> [東証P]
今期最終利益と配当の大幅増額がサプライズ。
△菊水HD <6912> [東証S]
23年3月期業績と配当予想を上方修正。
△プラッツ <7813> [東証G]
23年6月期最終損益予想を一転黒字へ上方修正。
△マイクロアド <9553> [東証G]
マイクロアド台湾がスターフィールドと提携。
▼藤商事 <6257> [東証S]
新株予約権発行で需給懸念。
▼アルプスアル <6770> [東証P]
シティインデックスイレブンスの保有株比率が低下。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)冨士ダイス <6167>、(2)リズム <7769>、(3)セ硝子 <4044>、(4)ソシオネクス <6526>、(5)スタティアH <3393>、(6)テモナ <3985>、(7)Fスターズ <3687>、(8)ユーザーロカ <3984>、(9)サイボウズ <4776>、(10)UT <2146>。
値下がり率上位10傑は(1)シンクロ <3963>、(2)ヨシムラHD <2884>、(3)アルプスアル <6770>、(4)T&K <4636>、(5)フジHD <4676>、(6)川崎汽 <9107>、(7)マツオカ <3611>、(8)マルマエ <6264>、(9)栗本鉄 <5602>、(10)アルファ <4719>。
【大引け】
日経平均は前日比21.60円(0.08%)高の2万7445.56円。TOPIXは前日比0.50(0.03%)高の1993.28。出来高は概算で13億8807万株。東証プライムの値上がり銘柄数は806、値下がり銘柄数は973となった。東証マザーズ指数は748.68ポイント(12.45ポイント高)。
[2023年2月28日]
株探ニュース