網屋---22年12月期は増収・2ケタ増益、データセキュリティ事業及びネットワークセキュリティ事業が共に順調に推移
網屋<4258>は14日、2022年12月期決算を発表した。売上高が前期比8.1%増の29.86億円、営業利益が同1.2%増の2.63億円、経常利益が同16.0%増の3.01億円、当期純利益が同25.0%増の2.29億円となった。
データセキュリティ事業の売上高は前年同期比3.4%増の11.16億円、セグメント利益は同1.3%減の5.89億円となった。ストック売上となるソフトウエア保守が堅調に推移したため、売上高は前期比で伸長した。長期化する半導体不足により、ソフトウエアをインストールするハードウエアに調達遅延が生じたため、ハードウエアを必要としないSaaS提供モデル「ALog Cloud」の研究開発を当年度内に集中的に行った。また、中堅・中小企業向けのサイバー攻撃監視を代行するセキュリティサービスを新事業として発足し、0.34億円の人材投資を行ったため、増収減益となった。
ネットワークセキュリティ事業の売上高は同11.2%増の18.69億円、セグメント利益は同22.9%増の3.69億円となった。半導体不足に向けた対策として、同社では先行した機器調達や代替機器の調達を行ったため、年間を通じて安定した供給体制を維持でき、計画を上回る販売実績となった。円安の影響により原価の高騰があったものの、第2四半期に講じた価格改定並びに外貨調達の効果もあり、粗利益率も第2四半期累計期間の32.9%に対して、第3四半期以降は36.3%と改善した。
2023年12月期通期の業績予想については、売上高は前期比10.5%増の33.00億円、営業利益は同6.2%増の2.80億円、経常利益は同7.7%増の3.25億円、当期純利益は同1.9%増の2.34億円を見込んでいる。
《YI》
提供:フィスコ