ファンペップ---22年12月期売上高は0.01億円、抗体誘導ペプチド「FPP003」のヒトでの抗体産生を確認
ファンペップ<4881>は14日、2022年12月期連結決算を発表した。売上高が0.01億円、営業損失が11.69億円、経常損失が11.75億円、親会社株主に帰属する当期純損失が11.72億円となった。2022年12月期より連結財務諸表を作成しているため、2021年12月期の数値及び対前期増減率については記載がない。
抗体誘導ペプチドプロジェクトについて、抗体誘導ペプチド「FPP003」は住友ファーマ<4506>との間でオプション契約を締結しており、北米での全疾患に対する独占的開発・商業化権の取得に関するオプション権を保有している。抗体誘導ペプチド「FPP004」はバックアップ化合物の探索研究を進めた。抗体誘導ペプチド「FPP005」は2022年8月にメディパルホールディングス<7459>から、抗体誘導ペプチドの研究開発支援に関する提携契約に基づく有望な開発品として、利益分配等の対象開発品に選定された。
新型コロナペプチドワクチン「FPP006」について、大阪大学大学院医学系研究科との連携のもと、抗体誘導ペプチドの技術基盤を活用し、新型コロナペプチドワクチンの研究開発を行った。
機能性ペプチド「SR-0379」について、複数のアカデミア主導の医師主導治験、更に企業治験を経て、現在、塩野義製薬<4507>との共同開発により日本での開発を進めている。
医薬品以外の事業分野について、機能性ペプチドの販売は化粧品原料商社又は販社に対して機能性ペプチドを販売した。創傷用洗浄器の共同開発はサイエンスとの間で、2022年2月から次世代の創傷用洗浄器の共同開発を進めている。幹細胞化粧品の共同開発はASメディカルサポート及びN3との間で、2022年12月に幹細胞化粧品の共同開発契約を締結した。フェムテック化粧品の共同開発はサンルイ・インターナッショナルとの間で、2023年2月にフェムテック化粧品の共同開発契約を締結した。
2023年12月期通期の業績予想について、同社の事業収益は研究開発の進捗状況や新規提携候補先等との交渉状況等に依存しており、その不確実性を考慮すると現時点では合理的に算定することが困難なため、業績予想は記載していない。
《SI》
提供:フィスコ