Appier Group---22年12月期は50%超の増収・営業利益以下の各利益は1年前倒しで黒字化へ
Appier Group<4180>は13日、2022年12月期連結決算(IFRS)を発表した。売上収益は前期比53.4%増の194.27億円、EBITDAは13.63億円(前期は0.42億円)、営業利益は0.50億円(同11.17億円の損失)、税引前利益は1.11億円(同11.70億円の損失)、親会社の所有者に帰属する当期利益は0.21億円(同11.79億円の損失)となった。
当年度の売上収益は増収となった。アップセル・クロスセルによる既存顧客からの売上収益の拡大、新たな地域(米国及びEMEA)及び新たな顧客業種(デジタルコンテンツ)の拡大による新規顧客からの売上収益が拡大した。技術的な差別化により、ファーストパーティデータ、ROI重視のソリューション、AIのトレンドが事業モメンタムの追い風になっている。また、2022年12月におけるARR(Annual Recurring Revenue:年間経常収益)は210.95億円となり、2021年12月の138.06億円からの成長率は52.8%となった。売上総利益は前年同期比60.3%増の99.98億円となり、売上総利益率は51.5%(前年度は49.3%)となった。売上総利益率の改善は、主にCrossXのアルゴリズム改善により効率的なマーケティングキャンペーンの実施が可能になったこと、サーバー利用の最適化によるサーバー関連費用の低減によるものとしている。事業規模の拡大に伴い、営業費用(販売及びマーケティング費用、研究開発費、一般管理費)の金額は増加しているが、売上収益に対する比率は低下しており、コスト構造は改善している。その結果、EBITDAは増加し、各利益は黒字化した。
2023年12月期通期の連結業績予想については、売上収益は前期比31.0%増の254.54億円、EBITDAは同71.9%増の23.42億円(EBITDA比率は9.2%)、営業利益は同964.3%増の5.35億円(営業利益率は2.1%)、税引前利益は同634.6%増の8.15億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は7.18億円を見込んでいる。
《NS》
提供:フィスコ