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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):パークシャ、鹿島、Appier

パークシャ <日足> 「株探」多機能チャートより
■パークシャ <3993>  1,870円  +118 円 (+6.7%)  本日終値
 PKSHA Technology<3993>は急反発。13日の取引終了後に発表した第1四半期(22年10~12月)連結決算が、売上高31億9900万円(前年同期比20.4%増)、営業利益4億7800万円(同37.8%増)、純利益1億8700万円(同3.6%増)と大幅な営業増益となったことが好感された。AI SaaS事業で各種プロダクトの販売が拡大したことに加えて、AI Research&Solutionのモビリティ事業で顧客である駐車場運営会社の新規駐車場開設への投資意欲が一部改善し、駐車場機器の販売が伸長したこと寄与した。なお、23年9月期通期業績予想は、売上高133億円(前期比15.6%増)、営業利益16億円(同2.2%増)、純利益5億円(同40.2%減)の従来見通しを据え置いている。

■鹿島 <1812>  1,598円  +82 円 (+5.4%)  本日終値
 鹿島<1812>は後場に買われた。この日、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益の見通しはこれまでの1000億円から1050億円(前期比1.1%増)に上方修正し、減益予想から一転して増益を見込む。更に、期末配当予想を4円増額し33円(前期末比2円増配)に修正した。これらを好感した買いが集まった。国内建設事業で大型工事の施工が順調に進捗し、売上総利益率が改善する見込みとなった。一方、売上高の見通しは2兆4300億円から2兆4000億円(同15.4%増)に引き下げた。為替相場の変動に伴い、海外関係会社の業績について外貨換算額の減少を主因に売上高と利益ともに減少する見込みとなった。年間配当は前期比4円増配の62円の計画となる。

■Appier <4180>  1,985円  +93 円 (+4.9%)  本日終値
 Appier Group<4180>はマドを開けて買われ、上値指向を鮮明としている。13日の取引終了後に23年12月期業績予想を発表し、売上高を前期比31.0%増の254億5400万円、営業利益を前期実績(5000万円)から大幅増となる5億3500万円とした。前期に続き過去最高業績を更新する見通しを示しており、これを好感した買いが集まっている。引き続きアップセルやクロスセルによる既存顧客からの売り上げ、また新規顧客からの売り上げの拡大を見込む。会社側では、事業規模の拡大に伴い研究開発費など営業費用が増加しているものの、売上高に対する比率が低下しており、コスト構造が改善しているという。配当予想は引き続き無配とした。同時に発表した22年12月期決算は、売上高が前の期比53.4%増の194億2700万円、営業利益が前の期の赤字から黒字転換となる5000万円だった。

■ミルボン <4919>  5,700円  +220 円 (+4.0%)  本日終値
 ミルボン<4919>が後場動意づき、前日に比べ5%超上昇する場面があった。同社はきょう午後2時ごろ、23年12月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比9.9%増の83億円としていることや、年間配当計画を前期比2円増配の88円としていることが好感されたようだ。売上高は同8.8%増の492億円を見込む。リアルとデジタルが融合した新たな業態「スマートサロン戦略」や、「ビューティーライフケア戦略」を推進するとしている。

■三井E&S <7003>  417円  +9 円 (+2.2%)  本日終値
 三井E&Sホールディングス<7003>が高い。13日の取引終了後、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を修正した。営業損益の見通しをこれまでの30億円の赤字から10億円の黒字(前期は100億2900万円の赤字)に見直し、好感されたようだ。業績予想の前提となる為替レートを1ドル=145円から1ドル=130円に修正したのに伴い、多額の外貨建て費用を引き当て計上しているエンジニアリングセグメントの業績予想を上方修正した。持ち分法投資利益の増加や固定費の削減効果なども見込み、最終損益の黒字額の見通しは20億円から40億円(同218億2500万円の最終赤字)に修正した。売上高の見通しは据え置いた。4~12月期の売上高は前年同期比65.9%減の1731億9400万円、営業損益は25億4200万円の赤字(前年同期は94億1800万円の赤字)、最終損益は22億1500万円の黒字(同19億3300万円の赤字)となった。

■オプトラン <6235>  1,982円  -500 円 (-20.2%) ストップ安   本日終値  東証プライム 下落率トップ
 13日に決算を発表。「今期経常は2%減益へ」が嫌気された。
 オプトラン <6235> [東証P] が2月13日大引け後(15:00)に決算を発表。22年12月期の連結経常利益は前の期比10.9%増の87.6億円に伸びたが、23年12月期は前期比1.8%減の86億円に減る見通しとなった。
  ⇒⇒オプトランの詳しい業績推移表を見る

■タカトリ <6338>  6,250円  -1,500 円 (-19.4%) ストップ安   本日終値
 タカトリ<6338>はストップ安。13日の取引終了後に発表した第1四半期(22年10~12月)連結決算が、売上高25億4400万円(前年同期比3.6%減)、営業利益2億6900万円(同40.0%減)、純利益2億100万円(同37.9%減)と大幅減益となったことが嫌気された。国内外でパワーデバイス市場の設備投資意欲が旺盛なことに加えて、市場のニーズを捉えた装置の開発が奏功し、電子機器事業で新素材加工機器の受注・売り上げが堅調に推移した。また、医療機器事業も販売額が大幅に増加したが、新型コロナウイルス感染症の影響が根強く残る繊維機器事業が低調に推移したほか、電子部品の供給停滞状況の長期化や原材料高騰も響き大幅減益となった。なお、23年9月期通期業績予想は、売上高160億円(前期比56.5%増)、営業利益22億円(同62.8%増)、純利益16億円(同55.6%増)の従来見通しを据え置いている。

■ダブル・スコープ <6619>  1,215円  -269 円 (-18.1%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 ダブル・スコープ<6619>は急落。13日の取引終了後に23年12月期業績予想を発表。純利益を前期比61.5%減の17億円と大幅減益の見通しを示しており、これを嫌気した売りが膨らんでいる。今後の大幅な需要増に対応するため、既存設備の生産量増加に向けた工事や製品品質認証に関する手続きを計画しており、これに伴い一定額の費用を計上することが要因。売上高は同10.9%増の500億円と増収基調継続を見込んでいる。同時に発表した22年12月期決算は、売上高が前の期比50.5%増の451億円、純利益が前の期の赤字から黒字転換となる44億1300万円だった。

■日本工営 <1954>  3,275円  -265 円 (-7.5%)  本日終値
 13日に決算を発表。「上期最終が赤字転落で着地・10-12月期も赤字転落」が嫌気された。
 日本工営 <1954> [東証P] が2月13日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。23年6月期第2四半期累計(7-12月)の連結最終損益は10.5億円の赤字(前年同期は6.1億円の黒字)に転落した。
  ⇒⇒日本工営の詳しい業績推移表を見る

■カルタHD <3688>  1,523円  -123 円 (-7.5%)  本日終値
 13日に決算を発表。「今期最終は97%減益へ」が嫌気された。
 CARTA HOLDINGS <3688> [東証P] が2月13日大引け後(15:00)に決算を発表。22年12月期の連結最終利益は前の期比2.2%減の30.3億円になり、23年12月期も前期比96.7%減の1億円に大きく落ち込む見通しとなった。
  ⇒⇒カルタHDの詳しい業績推移表を見る

■タナベCG <9644>  869円  +150 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値
 タナベコンサルティンググループ<9644>がストップ高。同社は経営コンサルティング大手で大企業から中堅企業まで幅広く対応し、デジタルトランスフォーメーション(DX)コンサルでも強みを発揮する。業績は中長期成長路線をひた走る状況にあり、23年3月期第3四半期(22年4~12月)は売上高が前年同期比15%増の91億4000万円、営業利益は同37%増の10億4600万円と大幅な伸びを達成した。好業績を背景に今期年間配当は従来計画の26円に16円増額することも発表した。更に、同日に株主還元方針の変更を発表、26年3月期まで「連結総還元性向100%を目安」「機動的な自己株式の取得」を掲げるほか、「DOE(株主資本配当率)6%以上」の配当を実施するとしており、これが株価にインパクトを与えている。

■ファインデックス <3649>  627円  +100 円 (+19.0%) ストップ高   本日終値
 ファインデックス<3649>がストップ高。同社は13日取引終了後、23年12月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比27.7%増の13億1300万円としていることや、年間配当計画を前期比1円50銭増配の11円としていることが好感されたようだ。売上高は同11.5%増の50億6500万円を見込む。今期は大学病院や大規模医療機関でのシステム更新や新規導入案件が前期より多く控えているほか、主力製品の海外展開、高利益率のパッケージ製品の販売に注力していることから、中核事業である医療ビジネスが伸びるとみている。

■ヤマト・インダストリー <7886>  1,009円  +150 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 ヤマト・インダストリー<7886>がストップ高の1009円に買われた。13日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を151億円から156億円(前期比9.6%増)へ、営業利益を7500万円から2億円(前期2億6700万円の赤字)へ、最終利益を500万円から2000万円(同3億600万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルスの影響により低迷していた合成樹脂成形関連事業や物流機器関連事業が、顧客の業績回復や積極的な営業活動による受注の拡大により、売上高が増加したことが要因。また、原価低減の推進なども奏功したという。同時に発表した第3四半期累計(22年4~12月)決算は、売上高121億4900万円(前年同期比16.6%増)、営業利益1億7000万円(前年同期1億5500万円の赤字)、最終損益6100万円の赤字(同2億700万円の赤字)だった。

●ストップ高銘柄
 unerry <5034>  2,993円  +500 円 (+20.1%) ストップ高   本日終値
 APHD <3175>  537円  +80 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値 
 など、13銘柄

●ストップ安銘柄
 イーディーピー <7794>  19,170円  -5,000 円 (-20.7%) ストップ安   本日終値
 和心 <9271>  390円  -80 円 (-17.0%) ストップ安   本日終値
 リリカラ <9827>  495円  -100 円 (-16.8%) ストップ安   本日終値
 Mipox <5381>  591円  -100 円 (-14.5%) ストップ安   本日終値
 など、6銘柄

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