PBシステムズ---23年9月期第1四半期はエモーショナルシステム事業が黒字転換
PBシステムズ<4447>は13日の大引け後、2023年9月期第1四半期決算を発表した。売上高は前年同期比20.0%増の520百万円、営業損失は23百万円(同19百万円の黒字)、経常損失は31百万円(同19百万円の黒字)、四半期純損失は20百万円で着地した(同13百万円の黒字)。売上高は順調に拡大しているものの、セキュアクラウドシステム事業において、特定案件の原価が想定以上に膨らみ、全社費用を吸収できなかった。ただし、今期は第4四半期偏重の計画となっている。
セグメント別で見ると、セキュアクラウドシステム事業は、シトリックス製品を核とするクラウド化ソリューションの営業活動がSaaS事業者のクラウド拡張需要や情報通信企業などIT企業向けのクラウド構築需要の受注につながった。また、関東圏の新規顧客開拓の順調な滑り出しによる売上増なども加わった結果、売上高は前年同期比15.6%増の500百万円。なお、特定案件の原価が膨らんだことで、小幅ながらセグメント損失は26百万円で着地した。エモーショナルシステム事業においては、売上高は20百万円、セグメント損益は2百万円と14四半期ぶりに黒字転換して着地。協業先開拓の戦略を実行し、「MetaWalkers(※旧称「4DOH」)」のイベント活用案件を大手通信事業者からリピート受注したことに加え、大英産業株式会社<2974>の社史メタバース案件を受注し、一部が第1四半期の売上に貢献した格好だ(※各セグメント数値は決算説明資料ベース、全社費用を各セグメントの人員割合で配賦)。
2023年9月期の業績予想については、売上高が前期比11.1%増の2,780百万円、営業利益が同11.0%増の300百万円、経常利益が同12.4%増の295百万円、当期純利益が同11.6%増の205百万円の計画を据え置いている。東証への上場をきっかけに、人財を拡充して成長に向けた体制を構築するなかで費用が増加するものの、それらを吸収して2桁の増収増益、5期連続の最高益更新を目指す。
《FA》
提供:フィスコ