前澤給装工業---3Qも増収、住宅・建築設備事業が順調に推移
前澤給装工業<6485>は10日、2023年3月期第3四半期(22年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比8.2%増の236.88億円、営業利益が同3.1%減の17.24億円、経常利益が同2.9%減の18.40億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同4.4%減の11.99億円となった。
給水装置事業について、底堅い配水管布設替工事の需要や住宅需要に下支えされ、加えて緩やかな価格改定の効果により、売上高は前年同期比5.9%増の124.50億円となった。セグメント利益は、主要原材料である銅価格の高騰により、同3.6%減の32.29億円となった。
住宅・建築設備事業について、新設住宅着工戸数は住宅資材の高騰による住宅価格上昇などを背景に減少しているが、給水・給湯配管システム関連部材等の販売が増加し、売上高は同14.5%増の94.19億円、セグメント利益は同11.5%増の15.60億円となった。
商品販売事業について、鋳鉄商品の販売が減少し、売上高は同4.1%減の18.18億円、セグメント利益は同10.2%減の1.71億円となった。
2023年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比1.7%増の292.90億円、営業利益が同14.5%減の18.30億円、経常利益が同13.0%減の19.90億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同11.9%減の13.20億円とする期初計画を据え置いている。
同日、株主優待制度の変更を発表した。同社は、継続保有期間にかかわらず、保有株式数100株(1単元)以上の株主に、株式数に応じてクオカードを贈呈していたが、株式数の区分を廃止し、100株以上の株式を保有する全ての株主に、1,000円分のクオカードを贈呈するとしている。
《SI》
提供:フィスコ