サイオス---22年12月期は減収減益、クラウド関連事業の拡大に注力しつつ、事業構造改革を実施予定
サイオス<3744>は2日、2022年12月期連結決算を発表した。売上高が前年同期比8.3%減の144.20億円、営業損失が5.72億円(前年同期は3.58億円の利益)、経常損失が4.99億円(同4.00億円の利益)、親会社株主に帰属する当期期純損失が6.39億円(同3.67億円の利益)となった。
オープンシステム基盤事業の売上高は前年同期比9.1%減の87.16億円となった。利益面では、減収に加えて人件費が増加したため、セグメント損失は0.13億円(前年同期は3.52億円の利益)となった。主力自社製品である「LifeKeeper」は国内におけるライセンス販売が減少したが、米州及びアジア・オセアニア地域は増収となった。一方、Red Hat Enterprise LinuxをはじめとするRed Hat, Inc.関連商品は、半導体不足によるハードウェア等の納期遅延により顧客の投資計画に遅延や見直しが生じている影響を受けて大型案件の受注が減少し、大幅な減収となった。
アプリケーション事業の売上高は前年同期比7.2%減の56.91億円となった。利益面では、減収に加えて人件費が増加したこと、Med Tech事業を中心に新製品・サービスへの投資を強化したことにより、セグメント損失は5.70億円(前年同期は0.04億円の利益)となった。「Gluegentシリーズ」、MFP向けソフトウェア製品は堅調な増収となった。一方、半導体不足によるハードウェア等の納期遅延により顧客の投資計画に遅延や見直しが生じている影響を受けて、金融機関向け経営支援システム販売が減収となった。また、収益認識会計基準等の適用により、売上高は4.89億円減少、セグメント利益は0.22億円増加している。
2023年12月期通期の連結業績予想については、現時点で合理的に算定することが極めて困難であることから、非開示としている。今後、合理的な算定が可能となった時点で速やかに公表するとしている。
《SI》
提供:フィスコ