利益成長【青天井】銘柄リスト 〔第1弾〕 28社選出 <成長株特集>
1月下旬から本格化している22年10-12月期決算発表は今週から佳境に入る。本特集では、2日までに発表された決算の中から、10-12月期に過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益成長が“青天井”状況になっている銘柄にスポットライトを当てた。
下表では、時価総額100億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、22年10-12月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を10%以上、上振れて更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している28社を選び出し、10-12月期実績の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは塩野義製薬 <4507> [東証P]。22年10-12月期(第3四半期)の税引き前利益は過去最高益を2.5倍も上回る1308億円に急拡大して着地。日本政府が新型コロナウイルス感染症治療薬「ゾコーバ」を200万人分購入し、1000億円を売上計上したことが収益を大きく押し上げた。また、英ヴィーブに導出した抗エイズウイルス(HIV)薬の販売が好調でロイヤリティ収入が膨らんだことも大幅増益に貢献した。
2位に入ったエレクトロニクス商社の丸文 <7537> [東証P]は、民生機器や産業機器向け半導体・電子部品の販売が大きく伸びたほか、医用機器やレーザー機器分野も好調だった。また、10-12月期(第3四半期)には為替差益25.1億円を計上したことも寄与し、23四半期ぶりに過去最高益を更新した。業績好調に伴い、23年3月期通期の経常利益を従来予想の50億円→70億円に上方修正し、22期ぶりに最高益を更新する見通しを示した。年間配当も従来計画の45円→67円に大幅増額修正している。
3位にリスト入りしたグリムス <3150> [東証P]の10-12月期(第3四半期)は、電力コストの高騰を背景に事業用太陽光発電システムが拡大したほか、再生可能エネルギーへの関心などで需要が高まる蓄電池の販売も伸びた。また、四半期ベースで赤字が続いていた小売電気事業が電力調達価格の上昇に対するリスクヘッジ施策の効果によって黒字転換したことも利益拡大につながった。4-12月期の経常利益は28.8億円と通期計画の27.2億円をすでに上回っており、業績上振れが確実とみられる。
4位の寿スピリッツ <2222> [東証P]は政府の観光支援策「全国旅行支援」や行動制限の解除を受けて人流が回復するなか、洋菓子ブランドを展開する主力子会社シュクレイを中心に土産・ギフト商品の販売が大きく伸び、10-12月期(第3四半期)の経常利益は41.2億円と過去最高だった前年同期実績を52.9%も上回って着地。併せて、23年3月期通期の同利益予想を3期ぶり最高益見通しに上方修正している。
※決算発表の集中期間中(2月14日まで)は、その日に発表された決算で10-12月期に増収増益を達成した銘柄を速報ベースで毎日19時ごろ配信しています。こちらも併せてご覧いただき、銘柄選びにご活用ください。
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「1月26日版 12社選出」「1月27日版 30社選出」「1月30日版 44社選出」
「1月31日版 54社選出」「2月1日版 23社選出」「2月2日版 26社選出」
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 10-12月 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<4507> 塩野義 147 130808 52985 32.5 210000 158516 10.7 *
<7537> 丸文 106 5242 2546 9.4 7000 6397 7.2
<3150> グリムス 63.4 1670 1022 8.3 2722 2514 33.5
<2222> 寿スピリッツ 52.9 4121 2696 27.9 8280 6475 49.4
<6565> ABホテル 46.5 996 680 43.1 2000 1398 24.9
<7466> SPK 44.0 956 664 6.3 2430 2287 8.3
<9325> ファイズHD 43.7 421 293 78.1 1040 584 19.1
<3132> マクニカHD 37.8 17122 12427 43.7 51000 35487 5.7
<9090> AZ丸和HD 37.4 3723 2710 26.1 11522 9139 28.2
<3484> テンポイノベ 35.1 485 359 25.3 1235 986 24.3
<7551> ウェッズ 27.3 1640 1288 19.0 2520 2118 6.4
<9753> IXナレッジ 24.4 540 434 21.0 1492 1233 8.8
<4771> F&M 23.4 1002 812 19.3 2691 2256 19.0
<3666> テクノスJ 21.6 478 393 4.1 1240 1191 12.9
<5471> 大同特鋼 17.6 15002 12753 16.9 46000 39366 6.0
<2875> 東洋水 17.0 13579 11605 13.7 44000 38697 17.4
<7366> りたりこ 16.7 811 695 27.2 2850 2241 66.1
<3092> ZOZO 16.3 17439 14997 11.2 55200 49655 25.7
<9029> ヒガシ21 14.3 590 516 10.8 1850 1670 9.3
<8771> イー・ギャラ 14.1 1181 1035 11.7 4200 3760 39.7
<3371> ソフトクリエ 13.9 1430 1255 2.5 4265 4161 17.6
<4345> CTS 13.8 873 767 10.5 2800 2535 17.9
<9795> ステップ 12.4 1420 1263 4.6 3900 3728 11.0
<3496> アズーム 12.2 276 246 42.2 1240 872 38.9
<9513> Jパワー 11.5 72108 64652 60.0 164000 102476 3.4
<9531> 東ガス 11.1 129646 116697 72.1 325000 188809 5.0
<4290> PI 10.5 2303 2084 14.0 8150 7151 18.3
<8584> ジャックス 10.3 9874 8953 13.9 30500 26786 6.9
※ 2022年1月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した03年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
株探ニュース
下表では、時価総額100億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、22年10-12月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を10%以上、上振れて更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している28社を選び出し、10-12月期実績の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは塩野義製薬 <4507> [東証P]。22年10-12月期(第3四半期)の税引き前利益は過去最高益を2.5倍も上回る1308億円に急拡大して着地。日本政府が新型コロナウイルス感染症治療薬「ゾコーバ」を200万人分購入し、1000億円を売上計上したことが収益を大きく押し上げた。また、英ヴィーブに導出した抗エイズウイルス(HIV)薬の販売が好調でロイヤリティ収入が膨らんだことも大幅増益に貢献した。
2位に入ったエレクトロニクス商社の丸文 <7537> [東証P]は、民生機器や産業機器向け半導体・電子部品の販売が大きく伸びたほか、医用機器やレーザー機器分野も好調だった。また、10-12月期(第3四半期)には為替差益25.1億円を計上したことも寄与し、23四半期ぶりに過去最高益を更新した。業績好調に伴い、23年3月期通期の経常利益を従来予想の50億円→70億円に上方修正し、22期ぶりに最高益を更新する見通しを示した。年間配当も従来計画の45円→67円に大幅増額修正している。
3位にリスト入りしたグリムス <3150> [東証P]の10-12月期(第3四半期)は、電力コストの高騰を背景に事業用太陽光発電システムが拡大したほか、再生可能エネルギーへの関心などで需要が高まる蓄電池の販売も伸びた。また、四半期ベースで赤字が続いていた小売電気事業が電力調達価格の上昇に対するリスクヘッジ施策の効果によって黒字転換したことも利益拡大につながった。4-12月期の経常利益は28.8億円と通期計画の27.2億円をすでに上回っており、業績上振れが確実とみられる。
4位の寿スピリッツ <2222> [東証P]は政府の観光支援策「全国旅行支援」や行動制限の解除を受けて人流が回復するなか、洋菓子ブランドを展開する主力子会社シュクレイを中心に土産・ギフト商品の販売が大きく伸び、10-12月期(第3四半期)の経常利益は41.2億円と過去最高だった前年同期実績を52.9%も上回って着地。併せて、23年3月期通期の同利益予想を3期ぶり最高益見通しに上方修正している。
※決算発表の集中期間中(2月14日まで)は、その日に発表された決算で10-12月期に増収増益を達成した銘柄を速報ベースで毎日19時ごろ配信しています。こちらも併せてご覧いただき、銘柄選びにご活用ください。
●「逆風下の成長株を探す! 10-12月期【増収増益】リスト」配信一覧 ────
「1月26日版 12社選出」「1月27日版 30社選出」「1月30日版 44社選出」
「1月31日版 54社選出」「2月1日版 23社選出」「2月2日版 26社選出」
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 10-12月 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<4507> 塩野義 147 130808 52985 32.5 210000 158516 10.7 *
<7537> 丸文 106 5242 2546 9.4 7000 6397 7.2
<3150> グリムス 63.4 1670 1022 8.3 2722 2514 33.5
<2222> 寿スピリッツ 52.9 4121 2696 27.9 8280 6475 49.4
<6565> ABホテル 46.5 996 680 43.1 2000 1398 24.9
<7466> SPK 44.0 956 664 6.3 2430 2287 8.3
<9325> ファイズHD 43.7 421 293 78.1 1040 584 19.1
<3132> マクニカHD 37.8 17122 12427 43.7 51000 35487 5.7
<9090> AZ丸和HD 37.4 3723 2710 26.1 11522 9139 28.2
<3484> テンポイノベ 35.1 485 359 25.3 1235 986 24.3
<7551> ウェッズ 27.3 1640 1288 19.0 2520 2118 6.4
<9753> IXナレッジ 24.4 540 434 21.0 1492 1233 8.8
<4771> F&M 23.4 1002 812 19.3 2691 2256 19.0
<3666> テクノスJ 21.6 478 393 4.1 1240 1191 12.9
<5471> 大同特鋼 17.6 15002 12753 16.9 46000 39366 6.0
<2875> 東洋水 17.0 13579 11605 13.7 44000 38697 17.4
<7366> りたりこ 16.7 811 695 27.2 2850 2241 66.1
<3092> ZOZO 16.3 17439 14997 11.2 55200 49655 25.7
<9029> ヒガシ21 14.3 590 516 10.8 1850 1670 9.3
<8771> イー・ギャラ 14.1 1181 1035 11.7 4200 3760 39.7
<3371> ソフトクリエ 13.9 1430 1255 2.5 4265 4161 17.6
<4345> CTS 13.8 873 767 10.5 2800 2535 17.9
<9795> ステップ 12.4 1420 1263 4.6 3900 3728 11.0
<3496> アズーム 12.2 276 246 42.2 1240 872 38.9
<9513> Jパワー 11.5 72108 64652 60.0 164000 102476 3.4
<9531> 東ガス 11.1 129646 116697 72.1 325000 188809 5.0
<4290> PI 10.5 2303 2084 14.0 8150 7151 18.3
<8584> ジャックス 10.3 9874 8953 13.9 30500 26786 6.9
※ 2022年1月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した03年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
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